ユーリ!!! on ice をみて【第2話】

そういうわけで2話。

 

第2話

これ、OPの最初二人に出逢う前は勇利の一色だけなんだね。変化があってよい…。

 

橋はユーリ on iceの中で象徴的に使われる場所ですよね。今話は別れの場所。ヴィクトルにとっては出発の場所。

ヤコフなんだかんだ空港までちゃんと見送っててウケる。ダスピターニャ…って頬にキスするヴィクトルはキザキザ野郎に見えるんだけど、機内のヴィクトルはぽやぽやのニコニコちゃんだからふふって笑ってしまう。このギャップがとってもいいー!そしてちゃんとビジネスクラスだ。

 

「突然ヴィクトルがあらわれて… 現実を 受け止めきれないところだよォ!?!」

の勇利(というか豊永さん)、めちゃくちゃ素晴らしくて良い…。うますぎる。最適役すぎる。他にも本作は豊永さん諏訪部さんマジでうまうまのうますぎって思う場面がたっ………くさん出てくる。感情移入しちゃうのは素晴らしい構成や台詞もあり、この素晴らしい声優もあり、て感じで本当に良い作品だなと。。。しみじみ端々で思います

 

畳で無防備にお構いなく寝るヴィクトル、美しい。

「動画をみて、雷のようなイマジネーションを受けて勇利のコーチになることを決めたってさ!」とミナコ先生が言う。コーチになったのは動画が決め手だったんだな。バンケットから動画見るまでの詳しい心境変化の経過が知りたいよ。。。

雷のようなイマジネーションと恋は別ものだと思うので、このイマジネーションはどこにあらわれたんだろう。ヴィクトルが振り付けたyuri on iceなのかな。いや、イマジネーションが閃いたと思って日本にやってきたけど、生身の勇利はそんなヴィクトルの想像をずっと高く、何度も超えてくるような人間で、一緒に過ごす中で当初のイマジネーションなんか忘れさせられてしまうくらい心を掴まれたのかもしれないな。(心を掴まれたじゃ弱いくらいな表現で、ヴィクトル、後半にかかるにつれて勇利にべた惚れだもんな…)

 

 

ヤコフがロシア現地のインタビューで勢い余って「自分が一番だと思ってる男にコーチなんて務まるわけなーーーい!!」とキレてるけど、ヴィクトルは確かに勇利と過ごす中で勇利が一番になっていったな…。自分の競技人生を殺してまで勇利に添いたいというんだから…。ヤコフのこのコメントは附箋か~…。

 

起きたヴィクトルを見て「あっ…起きた…」という勇利が画面の向こうの神様ヴィクトルを見てるようでウケてしまう。彼にとっては目の前のヴィクトルはまだ偶像なんだよな。これがどんどん変化していくのがみられるのが本作の好きなところです。

 

カツ丼をメチャクチャおいしそうに食べるヴィクトルはとてもかわいい。まさかこんなに柔らかくて可愛らしくて穏やかで明るいリアクションをする人だとはさっぱり予想してなかった。カツ丼口に合わない、マズイ、ロシア料理だして、とか言いかねないような気がしませんか!?固定概念にとらわれていたね…。

人当たりがめちゃくちゃいい美しい世界の王者、とっても素晴らしいキャラクター設定だと思う。好きになってしまう。ほかにも大食漢で酒飲みの面々がみられてすげー面白い。そういや一緒にべろべろになってる場面は本作では出てこないけど、ヴィクトルは勇利の酒飲みなところも気に入ってるのかもしれないな。でも二人で飲んだら凄いことになるよね…。

 

「なんでカツ丼食べてるの?勝ててないのに」ってずけずけと惜しげもなく言うヴィクトルがシビれる。せっかく日本に来たのに勇利がこんなに太っててげんなりして飽きたり意気消沈したらどうしよう、とか初回はちょっと過ぎった。全然そんなことなくて太ったなら痩せろ、自信ないなら自信つけろ、といつだって前向きに勇利に寄り添ってくれるから凄い。一度も見捨てないし諦めない。後半2話のいくつかの場面以外、ずっとずっと勇利だけを見ている。なんでなんだろう。それだけヴィクトルにとって可能性に満ちた興味ある人間が勇利だったんだろう。…だったのかな。これもまたバンケットで恋に落ちたあの顔、にいきついてしまう。

実直に他者に興味を持てなかったヴィクトルが、胸を射抜かれたのが勇利だった瞬間かな。前回もこんな感じのこと言ったな。

 

 

ヴィクトルが泊まる部屋で徐にヴィクトルが勇利の手を取り顎を掴み「キミのことは何でも教えて」と艶っぽく言う。最初はサービスシーンかと思って指の間からみちゃったよー!!でもこれ3回目みると、バンケットを踏まえてヴィクトルからしたら想定内の距離感なんだよな…。初回は誰にでもこんな距離をとるスキンシップ多めの外人キャラクターかな、なんて思ってたけど、作中勇利以外の誰にもこんな距離取らない。というかキミのことを教えてって言うほどヴィクトルが興味を持つ他者が出てこない。ヴィクトルは本当に勇利のことが知りたくて日本に会いに来たし本心から勇利にアプローチしてたんだな、と気づく。

アプローチの方法や距離感が果たして適切なのかはバンケットの勇利の振舞い次第すぎてわからない… 逃げた勇利に「なにぃ?なんで逃げる?」ってまるでまったくわからないみたいな顔してヴィクトルが言うけど、てことはこれくらいの距離感でバンケットでも触れ合ってたんじゃないの?と勘繰っちゃう。

または、距離感とかお構いなしにヴィクトルが距離を詰めたい相手にはこういうアプローチをするタイプの人なのかもしれないな。うん。これか。

 

「一緒に寝よう、勇利!」の誘いを断られて薄ぺったい敷布団の上で涙を浮かべながら寝るヴィクトルがかわいい。せっかく日本まできたのに…勇利…って感じなのかな

 

 

翌朝、アイスキャッスルはせつに行ってヴィクトル初お披露目になるけどヴィクトルが勇利のコーチになることについてわたしが想像してるより結構安易に受け入れられてて、面食らう。

西郡が「ヴィクトルに直接教えてもらえるなんて、夢みたいじゃないか!」は言うけど、ヴィクトルが勇利のコーチになるのは割と可能性としてあり得る話、みたいなレベルで会話している感じがする。

まあそりゃそうだよね…。勇利は日本随一の男子シングルスケーター特別強化選手で、去年は世界6位なわけだし。1位が6位のコーチになるのはひっくり返って驚く話でもなくて、なにより長谷津の皆の驚きポイントはヴィクトルが打診もなく次シーズンほっぽり出して一人で決めてロシアから日本(しかも長谷津)まで勇利の元にやってきた、ってことにあるんだろうな。

 

ミナコ先生は勇利のことを天才じゃないとのたまうけど、ミナコ先生も凄い戦績を残されているからなんとも…。このミナコ先生の評価も厄介でめちゃくちゃミスリードされた。フィギュアスケートの中で天才の概念とは、と考えてしまう。勇利が日本一でこの実績を残してて才に恵まれてないわけないけれど。日本一の選手にあまりに辛辣なコメントだよなあ…。

 

 

ヴィクトルは勇利のランニングも公園でのジャンプの練習も付き合ってくれる。なんで飽きないんだろう。日本に来た意味を満たせているんだろうか。とか心配になる。でもそれは勇利も同じ不安な気持ちなんだろうな…。ここは勇利につい感情移入してしまうところ。

 

公園での「勇利は恋人はいるのかい」「の、No…」「昔の恋人は!?」のやり取り、Noと勇利が答えたあとヴィクトルが嬉しそうに晴れやかな顔になる、とSNSで言及してる方がいて見直して たっ…確かに……ってなった。花が咲いたように嬉しそうな顔になっている。そういえば畳の部屋での問答も「好きな女の子はいるの?」だった。ヴィクトルは勇利に恋人や好きな人がいるか一番気にしていて、恋人がいないと知った瞬間嬉しそうな反応をするってことになるけど、それって本当にあなたバンケットで恋におちたのかしら…。

ここでヴィクトルは勇利に何かしら胸を射抜かれたことは確実だけど、多面的な要素のうち相手の恋人の有無が気になるだなんて、そこには恋愛感情も含まれてたのかな、ということを思うようになる。

難しいこといってるけど難しい。二人の愛の形や経過は多面的すぎて美しいあまりに言い得ることができない。

 

ヴィクトルが自分のかつての恋愛の話をしようとして勇利に遮られ、ため息ついてるのが面白い。勇利に自分と同じ温度で興味持ってもらえないからかな。

 

 

ユーリがヴィクトルのSNSみるなり日本に来ちゃうのかわいい。

写真上げたら居場所ばれるって言ってるのに直後に見かけたトラのトレーナーに「クソヤバイ…!オシャレじゃん…!?!?」ってうるうるしながら言ってるのかわいいしキャラ付けうますぎる。インスタにあげちゃう安直さがまたいじらしい。ヤコフにばれてるし。

キャラクターの愛される要素を描写するのがほんとうにうまい。この1場面でユーリ好きになっちゃうよね。

 

「最高のシニアデビューにしてあげる」を普通に忘れる約束として安易にしちゃうヴィクトルやばいなと思う。人当たり良いは人たらしと紙一重だ。

ヴィクトルに振り付けを教えてもらうために日本に来てるからヴィクトル目的なのかなって思うけど、このときユーリは勇利がいることも十重に認知しているわけでしょ。勇利と戦いたくて(勇利の滑りを見たくて)やってきたのかなあ、と思うところもある。

それとも競技者のヴィクトルが好きだったのか。後半にかけていくにつれてどんどんユーリはヴィクトルに対して嫌悪感を示すようにみえるので。

 

釣り人のおじさんと何語でユーリは喋ってるんや!と思うシーン。けど あん…?とかよくわかってない顔をユーリがしてるから、釣りのおじさんの指差しだけではせつキャッスルの場所を理解したのかね。

 

ユーリが勇利みるなり蹴飛ばすので最初ちょっと好きになれなかった。ギャグ調なのでケガこそしてないけどねえ!?といいつつ、この後もユーリが人を蹴る場面は結構出てくる。足を使う競技なのに足癖が悪い。どういうこった

 

ユーリが勇利に「全部お前のせいだ」という。

この全部ってヴィクトルが現役も離れてロシアも飛んで日本に勇利のコーチをしに来たことも、ユーリ自身が日本に来なくちゃならなくなったことも、って感じかな。

「全部(あのバンケットでヴィクトルにコーチを頼んだ)お前のせいだ」って補完されるんだろうけど、てことはヴィクトルは酔っ払いの依頼を真面目に受け取ってたってことになるし、ユーリもコーチを依頼されてヴィクトルが真面目に検討してたのを見た、ってことになるな。

「俺の方が先に振り付けしてもらう約束だった、お前は?」の後に続くのは
バンケットで初めてヴィクトルに頼んだんだよな、そうだろ?だと思うけど、ここは勇利が受け取り間違えて「振り付けまでしてもらうなんて考えてなかった…」とかいうのでユーリがキレて勇利の依頼の話にならない。おもしろ。。

「(ヴィクトルに)1年休養させてまで何やるんだよ、」ってユーリがキレるけど、すっぽり忘れてる勇利からしたら(ヴィクトルが僕を選んで勝手に日本まで来たんだ)だろうし、すれ違いの溝が深すぎて凄い。あんたは酔っ払いのお願いで世界からヴィクトルを奪った男なのに…

 

 

「こいつ… 僕のこと絶対なめてるなー」

作中の勇利の言葉で好きなものの一つです。ものすごい好き。2話でこの勇利の言葉きいて勇利の人間性を垣間見た気になってものすごいワクワクしたしすごい勇利を好きになったっけ。

直前ユーリの酷すぎるくらい嫌味たっぷりの煽り「便所で泣いてたやつがヴィクトルのコーチにしたくらいで勝てるわけないだろ」にまったく動じないし、動じないどころかニヤついて笑ってて ああ…この主人公こういうタイプの人間か… ってキラキラと目を輝かせたものです。
相手を嫌な気持ちにさせようとして、ショックを受けさせようとしてわざとユーリだけが目撃した「便所で泣いてた」ってワードを使ってるのに当の勇利はまtttったく反応してなくて、ここもユーリの思惑通りに全くならない勇利が面白くてウケた。アンバランスだ。というか、舐められてるくらいが気持ちいいのかもしれないな、勇利は。そういうときは疑いなく自分に自信が持てるのかも。お前に舐められるほどの僕じゃないよ、と。

凄まじい悪気を持って嗾けられてるのに、飄々と笑って立ってられる勇利の図太さが好きなんだよな。反応待ちの相手に何も言い返してあげないし、むしろそれで勇利は気分あがっちゃってるし。

 

あんまりいないタイプの珍しい主人公だと思っている…視聴側の思惑通りにもいかないし、会話相手の思惑通りにもならない…感受性豊かでよくしゃべるのに読めなくてむずかしい主人公… そこが好きです

 

「僕はよくわかんないからさ、本人に聞いたらいいよ」って目を細めて笑いながらいう勇利、ずるすぎるな。ユーリを舐めまくってる態度でこれもウケた。年下だもんね。

 

 

「自分にイマジネーションが沸かないなんて死んでるのと一緒さ」とユーリが言う。

死んでたも同然のヴィクトルを救ったのが勇利ってことだったのか。なるほど…。何を見てもイマジネーションが尽きてるなか、雷のような衝撃を受けた存在に出逢ったら、確かに放り出して追いかけて日本までくるわな。ラッキーなことに本人からも求められていた訳だし。ヴィクトルの動機について納得してきた。

 

 

ヴィクトル、忘れっぽい性格なのに勇利の酔っ払いの発言は全然忘れてないの、心にくるものがある。うっ… 10話で書きます。

 

 

「俺もここに泊まる!いいな!?」というユーリに対して、にこやかに「僕の意見なんて求めてないでしょう?」っていう勇利がまた好きで…。コミュニケーション上手というか、状況を丸めるにあたって一番良い行動をとれる人間だなと思う。

自己紹介でガラスのハートとか言われると獰猛な人間に対しても下手に出るような先入観があったけど、勇利は一切そんなことがないのが良い。まあ、それくらい強くなきゃ競技の第一線で戦えないよな。(この世界の選手はみんな物腰柔らかでコミュニケーション上手だけど、実際は全然そんなことないと思う… 皆闘志に燃えているし弱い自分も含めて全員敵だ)

 

ユーリがカツ丼うまい!うますぎる!!ってはちゃめちゃに食べてるのかわいい。フォークだよね。みんなカツ丼おいしくてよかった。。

 

「あっちのユーリの方が将来有望だし、強気だし、何よりヴィクトルの前で堂々としてる 僕なんかよりも…」

何よりでピックアップするのがヴィクトルの前の振舞いの話なんだよなあ。ヴィクトルの前で堂々と振舞うためにはどうしたらいいか、って思って夜一人で滑りにいくんだよな。それで一晩考えて、翌朝のモノローグ「びびってたら勝てっこない。この温泉 on ice、絶対に負けられない!そして、その先のGPFを目指すんだ!」につながる。前向きだーー。

 

ミナコ先生 勇利は天才じゃないけど、とかさらっと言うけど、どんな観点から言ってんだよそれー!でも羨まれる程の才を持ったヴィクトルからしたら確かに天才と言い切るには足りない部分があるから、ミナコ先生が対ヴィクトルに話す目線としては正しいのか…。

 

夜のアイスリンクで「勇利は自分から(人を)掴みにいけない」とわざわざ西郡が言うけど、ここでのちの記者会見での勇利の言葉「初めて繋ぎ止めたいと思った人」がでてくるんだな。

 

そして夜のアイスリンクで滑る勇利は美しい。髪下ろして練習着で滑ってるのもとてもかっこいい。

 

宿にいるであろうユーリはほったらかして夜勇利を探し回って色んな人に話を聞くヴィクトルは丁寧だし献身的だなあと思う。そして勇利本人に直接嗾けないで帰っていく。そっとしておく。

やっぱり勇利にドストレートに恋人いるの?って質問してみたり、スキンシップを取ってアプローチしてみたりするのはある程度考えあっての行動なんだな、と思ったりする。毎回本人に考えなしに突撃する訳じゃない。人伝いに勇利のことを理解しようとしている。ヴィクトルにとって勇利はそこまで理解したいと思わせる人間なんだなあ。

 

『愛について~agape~』の印象をヴィクトルから求められたとき、勇利は予想以上に流暢にぺらぺらと曲の印象を話し出す。これ、初見でも おっ?ってなった。のちのErosの方でも描写として出てくるけど、勇利は感受性が非常に豊かで曲を聴くとイメージや語彙、物語がぱっと浮かぶタイプの人なんだなと。持前の表現力も相まってPCSでの評価が非常に高いんだなあ、と思ったりする。彼の武器だ。描写細かい。。凄い。

 

この時点だとユーリはヴィクトルのファンってことも否定しないし、俺のコーチになってくれと言う。まだユーリにとって憧れのフィギュアスケーターはヴィクトルなんだな。

 

Erosの振り分けを勇利にしたの、バンケットでの勇利を観てるからだなと。。初回は試すようなことをしてるなヴィクトル、勇利には難しいんじゃないの…と思って観てたけど。。確かにあのバンケットをみたらErosを勇利にやらせたくもなる。その表現力が眠ってるんだから、覚ましてみたいと、そう思わせるよなー。

 

あと「ヴィクトルと一緒にカツ丼たべたい」って初回は なになに?どういうこと…?ってなったけど、これカツ丼=勝ってから食べられるもの、だからこれからもヴィクトルと一緒に努力して沢山試合に勝って過ごしていきたい、ってことなんだよね。揶揄しててわかりづらいけどヴィクトルには伝わっててウケが良かった。

 

書きながらだとメチャ時間かかるな。。。