ユーリ!!! on ice をみて【第4話】

第4話

温泉 on iceがおわって、ユーリもロシアに帰り、勇利とヴィクトル二人の練習がはじまる…っていう段階。

勇利練習に寝坊してるけど7:50で普通に早いな…って思う。本当に朝に起きて夜までずっとスケートしてるんだ。

 

「おはよう勇利!俺をここまで待たせるなんて、アエロフロートか勇利くらいだよ☆」

ヴィクトル爽やかだしめちゃくちゃ気にしてない良い人でヨカッタ…。勝生勇利よかったね…。アエロフロートってヴィクトルの友人かと思ったらロシアの航空会社の名前だった。知らなかった。飛行機遅延してると待つもんね。ウケる。

 

この時は勇利が「神様がいてくれるようなシュールさを感じる」って言ってるからまだヴィクトルは神様なんだなー。後半の話の距離感と違いすぎて凄い。ここから自然に二人の距離感を近づけてくる構想や演出も凄い。まったく違和感ないもんね…。

 

4話にして勇利が温泉での全裸のヴィクトルにビビって顔赤らめている。なんで!?温泉 on iceで女性を演じたのがまだ余韻残ってるのかな。にしても全裸で温泉でストレッチするヴィクトル…

あと毎日二人で温泉入ってご飯食べてるんだね、かわいい。

 

TESダメでもPCSで持ち返すって弱々しく勇利言ってるけど、それ凄いことじゃないの!?って毎回なる。比較対象がヴィクトルだから自信なさげになんのかなあ。

 

「勇利は、なんで俺がコーチを引き受けたのかわかってる?」

初見はまtttったく気づかなかった…。一気見しましたしね…。こんな分かりやすい附箋をちゃんと置くの、ほんと震える。あと肌色の構図がパンチありすぎて指の間から画面みてた。

 

「僕が勇利に惹かれたのは音楽さ その体が奏でるようなスケーティングそのものさ」
「それを生かした高難度のプログラムをつくりたい 俺にしかできない そう直感したんだ」

フィギュアスケートに明るくないのでステップシークエンスが音楽に乗るのと乗ってないのの差がわからなかったけど、体が奏でるようなスケーティングといわれるとものすごく魅力的で見てみたくなる。かのヴィクトルにそれを言わせる勇利は言わずもがな凄い演技をしているんだなと理解する。勇利の前コーチはその勇利の長所を生かし切れてなかったのか?でもそれで世界6位いってるしな…

 

「それはSPで立証された!」と言ってたから、そう確信が持てる演技を勇利は温泉 on iceで披露できちゃうレベルにあるんだなーと。。改めて思う。。勇利の自分sageとかミスリードが多くて何度も見てる今でも騙されちゃう。ヤバ

 

チェレスティーノがヴィクトルに「日本でコーチごっこか?いい加減にしてくれよ」と真顔で言う。口調が優しいけど結構辛辣だ。確かにコーチになるにも学びが必要だし、上手い人や実績のある人が必ず良いコーチになれるわけじゃない。コーチ陣からしたらヴィクトルは思い付きのコーチごっこに見えたんだろうな。

でも勇利に必要だったのはコーチ力のあるコーチじゃなくて、唯一無二のヴィクトルだったんだよなあ。だから勝てた。例えコーチごっこと揶揄されてもヴィクトルと勇利の試みを止める人が日本にいなくて良かったなと思う。

 

チェレスティーノのけつあご凄い。

チェレスティーノは「もっと自分を信じるべきだと勇利に言ってきたのだが」というけど、勇利を信じてくれる人が勇利には必要だってことは誰も気づいてなかったんだなあ。自分を信じるには自分を信じてくれる誰かが必要だよね…。勇利は引いて客観的に自分を見るから尚更だと思う。

 

勇利が痩せてからユーリが一切デブとか豚って言わなくなるのがウケる。対象の状態に適切に比例した悪態、罵倒。

 

ヤコフがユーリについて「同世代にライバルがいなくて過信していたところがあったが、日本の勇利勝生との勝負で目が覚めたんだろう」って言及するけど、ユーリが勇利を対抗心燃やしてるのはやっぱヤコフでもわかるくらいあからさまだったんだな。というか、勇利がユーリに並ぶ実力だってのはヤコフも気づいていたのか。

勇利ってやっぱりロシア勢もだけど世界的評価は一定あるんじゃないの?身内や勇利の語り部はもうどうしようもないけど、どの大会でも勇利の実力をけなす人は誰も出てこないしな…。

(評価あるのは明確なのにまだ信頼ならぬ語り手に騙され疑ってる人)

 

この後勇利の控室のシーンに変わるけど、優子からユーリの話をされても全く興味なくてへえそうなんだと空返事してる勇利が印象深い。例えユーリでもロシア帰国後の進退も全然どうでもいいんだよね…。友達できないっていうか必要ないっていうかほとんど関心がないんだろうな、この人、と思う。どんな話もヴィクトルが直結するとあんなに変わるのに。

 

「ヴィクトルは自分で振り付けをし、曲だって新しいものを作り、物語を生み出した。僕も、いつかそんな風にできたらと憧れていたけど」

って勇利がモノローグで言うけど、そんな希望も言えなかったし背中を押してくれる人もいなかったんだなあ。ヴィクトルは自分でプロデュースしようなんて半ば強引かと思ったけど勇利からしたら心の奥底にあった欲求を実現できる他でもない機会で、これもヴィクトルに憧れた勇利の希望だから二人の間でマッチしたんだなーと思う。

 

あと曲を考えてる勇利のメモがおもしろい。

『夜の時に骸骨が踊りだしそうにない。』
『クリスマスにこんな夢を見たくない。』
『白鳥が出なさそう・・・。』

演技するにあたってイメージについて自分の良し悪しとする基準が勇利の中で決まってて、それをもとにきちっと理由付けをして決めてる感がいい。自分がイメージすることと曲が表現することがマッチするかをみてるんだろうな、と思う。あと字がかわいい。

 

ピチットくんめちゃくちゃ有能で優しくて良いヤツ…!って毎回なる。デトロイトではピチットくんがいつも勇利の背中を押してくれたんだろうな。

 

yuri on iceのアレンジ前は僕のどこか勝負弱い人生を表現、っていうけどうそだろ…!?ってなる。強くなきゃそこまでいけないでしょ… たぶん実績の話じゃなくて向き合い方とかメンタル的な方面で曲に落とし込んでるんだと思うけど、本当に勝負弱かったら勝生勇利一強時代なんて来ないしGPFいけないよ!…っていっても、彼の中ではヴィクトルしか視界にないからヴィクトルに勝らなかったら全部勝負弱い、になんのかな。それ、凄い暗示ってか呪いだな。ヴィクトルと比べるがあまり、自尊心をヴィクトルへの憧れに依存するあまり、自信のなさが生まれ育っていったのかな。ヴィクトルへの憧れに出逢う前こそ、無敵だったのかも。わからん。言ってみるだけ。

 

アレンジ前yuri on iceから負けた過去を振り返り"どこを変えればよかったのかな"っていう勇利のモノローグのあと、
ロシアでユーリ指導中のリリア先生の「過去の自分は死にました!何度でも生き返る人が強いのです!」ってつながってるよなあ。勇利は変わって強くなっていくんだ。

 

「なんでそんなに自分を信じられないんだ?例えば、思い出してみるんだ 恋人に愛されたこと…」っていうヴィクトルに対して反射的に「あ"ぁ"?!」って勇利キレるけど、なんでヴィクトルまた同じことを何回も聞くねん。勇利もそんな感じのことを思ってのキレ反応だと思った。前答えたのにね。後ろ向いてるからヴィクトルの表情わからないけど勇利に質問したのを忘れてる?それともわざとまた聞いてる?

いや、違うか。前回は前の恋人は?と聞かれて勇利はノーコメントで…って答えてるから、これってさらっと前回聞けなかった勇利の過去の恋人の有無について聞いてる?

だとしたらヴィクトル……

案の定勇利は反射的にキレてそれを見たヴィクトルは「あ いや…恋人いなかったんだな、勇利は」と納得するわけである。(でもこれ勇利はちゃんと答えてないからヴィクトルが納得しただけで過去の恋人有無の真相は謎だけど)

この時ヴィクトルは勇利の反応にちょっと満足げに笑ってたりすんのかなあ。後ろ姿だから表情は読めない。

 

なんでそんなに勇利の恋愛事情が気になるんだろう。そればっか気にして聞いてる印象がある。恋愛話が好きなタイプのキャラクターかと思いきや全然そんなことはなくて勇利のそればかり質問する意図が別にありそうだ。

(勇利から愛を貰う目的で来てない筈だし、単に好きになった子だから恋愛事情を知りたい、みたいな非常にシンプルな理由だったらどうしよう。どうもしない)

そもそも当のヴィクトルだって20年以上Love放置してるってことは真剣な恋愛や交際なんて全然全くしてないよー☆ってことだよね。

そしてこのやり取りはこの後の海のシーンに続く。

 

 

勇利が冷たくしてもわざと練習場に行かなくても一切咎めず期限を損ねないヴィクトル… それだけ勇利を離したくないと思う意図は…(数行前のシンプルな理由に戻る)

ヴィクトルの意地とか頑固さもありそうだけど。

 

「じゃあ恋人かあ…頑張ってみるか…」「ないないないない!」

これ、さっき恋人の有無を改めて確認してから言ってきてるからヴィクトルずるいよな。意図せず無意識に言い放ってるだけかもしれないけど。わからん。ヴィクトルの本心はこのあたりは全然わからん。

 

「ヴィクトルはヴィクトルでいてほしい」

作中ずっと勇利が望むことなんだよな。でも、神様みたいなヴィクトルとか、勇利の引退を望まないコーチのヴィクトルとか、競技者としてのヴィクトルとかいろいろいて…難しいなと思う でも勇利から見えている多面的なヴィクトルをヴィクトル自身がわかってるからうまくやれてしまうんだよな 最終話付近で書きます…

 

「全部スケートで返すから!」
「OK、手加減はしないよ それが俺の愛だからね」

作中何度も用いられる二人の愛はここから始まってて、まずはヴィクトルのフィギュアスケート指導と、それを勇利が受け入れ成長する(スケートで返す)ことすべて愛だっていう解釈なんだよね。

後半でヴィクトルは「Loveを知らない」って言うけど、知らないまま、他人に与えようと思ってヴィクトルなりに解釈していた最初の愛がこの言葉なんだろうなーと思う。

師弟の指導を愛と形容するところから二人は愛を学んでいくんだなー。うう。

こんな深く考えないで使ったんだろうしこんなことをいちいち言語化してなくても二人であんな懸命に濃密に練習してたらそういう解釈にもなるなと思う。

 

"踏み込んだ分だけ 踏み込んでくれる"

"踏み込むのを怖がってちゃダメだ"

っていう勇利のモノローグがヴィクトルとの関係性を少し詰められたって示してるんだよね。勇利の反射キレシーンからものの数分のシーンなのに関係性が縮まる描写がほんとうにうまいな…と思う。

 

 

ロシアでユーリがリリアに「昨日食べたタラバガニの方がフリーレッグ綺麗だったわよ!」って指導されてるけど、温泉 on ice練習でもヴィクトルが勇利に「フリーレッグ汚いよ!」って指導されてた記憶。暗に二人は結構同じレベルにいることを示してるのかな。

 

 

「わお…何万回目かな?」
「13回目です」
のやり取りで勇利は体力が優れてる選手だってのがわかる。

そしてつむじ~~~~~~~

つむじ押した後反射的に「ゴメン!!」って言ってて、このときから敬語くずしてたのか。ギャグ調もあるけどあんまり自然すぎて気づかなかった。かわいい~ここからどんどん二人の氷が砕けて仲良くなっていく…

 

ヴィクトルのベッドめちゃでかなってて笑う。いつも裸なんやな。

そしてヴィクトルが寝てようがおかまいなしにベッド乗り上げて起こしてデモ聴かせる勇利の描写がますますくだけて仲良くなってるー!って思えて嬉しい。

 

最後に4回転を入れる提案をしたのはヴィクトルからだったんだなあ。ここで4回転を入れてなかったらあのラストはなかったのか。やめとく?と笑うヴィクトルに食い気味でやる!と返す勇利がやる気に満ち溢れてて良い。

 

アレンジ後のYURI on iceのテーマ、「僕の愛について」なんだよね…。

深すぎてウッとなった記憶。勇利の愛は作中どんどん変化して色んな色を持って成長していくから、それに沿ってこのFPの演技や表現も都度変化していくってことでしょ。そうか………ってなった。一体次は、中盤は、最後はどんなになるだろうと、初見もワクワクしたっけ。

 

 

大会のアサインが出たときユーリがシャワールームから出るなり「どこだ…日本の子豚は…どこに出る!」って開口一番言ってて笑った。もしかしてどんな練習中も勇利のことを思い浮かべて絶対倒すと死に物狂いで練習してるんじゃないの?だとしたら凄すぎる闘争心だ。見直してみて、改めてユーリの勇利に対する対抗心は作中ずっと熱く燃えたぎっていたんだと気づいた。

全く眼中になかったのは勇利の方か…。勇利がユーリに関心を持たないから初見はユーリのメラメラと燃える対抗心にまるで気づかなかった。

 

 

三姉妹がやる紙芝居解説といい勇利がやるイラスト解説といいめちゃくちゃわかりやすくて初見でもすぐ理解したっけ。このわかりやすさ凄い。1回みるだけでわかる。すごい。

 

世界からヴィクトルを奪ったってスケートファンに恨まれてたりして…って口々に言われて青ざめる勇利に、そっと肩に腕をかけるヴィクトルが面白い。そしてそれくらいの距離感なのねと見直してる今気づく。

 

南くんについて、回想でるくらい丁寧に三姉妹が説明してるのに一文字も聞いてなくね!?みたいな反応の勇利が相変わらず突き抜けてて良い。

 

勇利がランニングして階段駆け上がっても、上段で待っててくれるヴィクトルがいてくれるんだもんな。憧れだったから、とかそれ以上に自分を信じて一緒に戦ってくれる人がずっとそばにいる、それだけで勇利にとっては凄く嬉しくて価値のあることなんだな、と思う。

 

yuri on ice、めちゃくちゃ良い曲だーーーー。もう聴くたび絶賛しちゃう。最終話観てるからかもしれないけど悲しくないのに胸がきゅーってなって泣けてきちゃう。切なくて琴線に響くような良い曲だなと毎回思う。どうしたらこんな感情に溶けてくるような曲が作れるんだろう。

練習着で前髪を下ろして滑り踊る勇利もとても好きだ。

 

場面が切り替わってロシアで練習するユーリが「俺がこの容姿でいられる時間は短い」という。そんなことを自分でわかっていながら勝利に必要なものとしてプリマであることを望むだなんて儚くて切ない。表現する競技だから青くて若い美しさも武器になるけど…なんて切ないんだろ。

 

"僕たちの競技人生は短い。きっとこれが僕のラストシーズンになる"って勇利が言う。

ラストシーズンになるっていうのはこの時からずっと言ってるのか。そっか…。

ボロボロの脚の描写が辛い。いつまで体が持つかもわからないと勇利が言う。

"だから神様 どうか今だけ ヴィクトルの時間を僕にください"

ラストシーズンを思いのままヴィクトルと一緒に滑り切りたい、がこのときの勇利の望みなのかな。ヴィクトルがいつまでいてくれるかわからないともモノローグで言うから、ある日気分でヴィクトルが消えてしまうかもしれない、なんてことを覚悟しながら神様に祈ってるのかもしれない。

それでも希望を持って滑ってる勇利は、本編冒頭の勇利とは全く別人で、全く別の光を目指して前に進んでるな、と思う。

 

 

CDにYURI on ICEと書き記すところで終わるけど、ほんとうまい…。ああーーーっ、この凄い良い曲にタイトル名が付くんだ…ってちょっと震えた。YURI on ICE、勇利の人生と愛は氷上で全て語られ表現されるものなんだ、ってなるよね。

全話もう見てる人なのに早く続きみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ!!! on ice をみて【第3話】

 

本当に自己満で書きなぐっている…。でも劇場版も待ってればいつか見れるし、そのときのためにどうしても整理しておきたいという気持ち。。。あと、人が書くユーリ on iceの感想ブログが凄く好きなので、わたしも、という塩梅。

 

第3話

温泉 on iceでユーリが勝ったらヴィクトルはロシアに帰ってコーチになるって言ってるけど、ヴィクトルは万が一帰ってもユーリのコーチになる気はさらさらないんじゃないの?と思う。キミなら勝てるでしょと勇利の力に賭けてるのかも。結局ヴィクトルの予想を超えて勇利は勝ってくるから、ヴィクトルはさらに勇利の力に惹かれるんだろうなあ。

 

ユーリが優子に悪態をつくのとか、ユーリがあからさまに女嫌いなのが好き。好きっていったらちょっと語弊あるけど、この作品は全然女性という性がいやに持ち上げられなくて、ほんと見ていて見やすい。全部のアニメがこうだったら気持ちよくみられるけど、そうもいかないんですよね。。

 

「勇利に自信を持たせるのが俺の仕事だよ」

「世界中の皆は勇利の本当のerosを知らないんだ それは勇利だって気が付いていない魅力かもしれない それを早く教えてくれないか?」

ってヴィクトルが言うけど、バンケットで魅せた魅力のことだよね。。勇利だって気が付いていないってことは酔った状態の勇利と素面の勇利が見違える程に違うって認識してるから言っているわけで。あれを引き出すのが俺の仕事だよ、という。勇利に自信を持たせたらきっと羽を生やしたように伸びていく、ってことに確信があるんだろうなー。

 

「だめだ、それじゃヴィクトルを超えられない」っていう勇利。

初めて声に出してヴィクトルを超えるっていう話をしたなー。でも西郡に「マジで思ってんの?」って遮られる。うーん。。。。。誰か、勇利の近くにお前ならできるよと声をかけて信じてくれる人がいたらな。今までいなかったのかな。何度見てもこの西郡の発言はむ、としてしまう。世界に挑戦している人に対してモチベーションを下げるような酷い物言いだなーと思っちゃう。構成上必要なんだけど…。

勇利はヴィクトルと同じ氷上で戦って、ヴィクトルを超えたいんだなあ。心ではずっと願ってるけど、それを実現できる自分を信じられない。

(… ヴィクトルが信じてくれたから勇利は最終的にヴィクトル不在のGPFで上までいけたけど、じゃあこの先ヴィクトルを超える自分は誰が信じてくれるんだろう?…ヴィクトルを超える勇利をヴィクトルが信じるなんて矛盾している、気がする)

 

にっこにこのヴィクトルが「ま、寺かな♪」って言ってゴーンと寺での座禅風景に切り替わるの、面白すぎる。ユーリは真面目すぎるくらい実直に真面目で面白い。負けず嫌いすぎる。どうやって寺まで行ったのよ。てか座禅できる寺をよくヴィクトル知ってるよな…!?

 

 

ユーリと勇利がものすごい自然に温泉に入ってるからウケる。前回ユーリ「人と一緒に風呂なんて入れるか!」って言いきってたのにね。とっつき悪いだけで柔軟性のある子なんだなあと思う。

 

勇利、あんなに運動してもやしとブロッコリーじゃ頭ぼーっとしない!?など思う。

エロス=カツ丼よくわかんないけどイメージのとっかかりで持ってくるのはええのかも。ちゃんとヴィクトルがバカにしないで指導でもカツ丼のように!ってのってくれるのが良いなあ、と思う。選手の発想やイメージをバカにしないコーチ、良いよなあ。コーチ性っていうかヴィクトルの出来た人間性によるものだと思うけど。

 

ユーリが「うーん、寺かな」「ダメならちゃんと言ってくれ!?」って的確なダメ出しを求めてるのはまた実直に真面目で笑っちゃうし、寺に入れておくヴィクトルも笑える。確かに貪欲で負けず嫌いな人程無心を得るのは難しい。

 

あと二人が並んで腹筋している風景がとても好きです。。。こういうところも作画とても綺麗だよね…。体力的な話だと思うけどちょっと勇利の方が速くて、それに追いつこうとするユーリが噛みつくように勢いあって良い。

代わる代わる場面によって練習着が変わるのもいい。勇利はほとんどmizunoだし、青系の服だ。青が好きなのかなー。と思ったら黒い半袖を着ているときもあってまじまじとみちゃう。全部いいーー!細くなって練習で鍛え上げられて行ってスタイルが場面を追うごとに見違えていく…。

 

「ま、滝かな♪」

 

「なんだ?急にそんな無防備な顔…」で勇利は何を思ったのかなあ。ユーリの別の顔をみて二人の距離感が近づいたって感じかな。あとユーリも一緒に過ごす時間が長くなるにつれ心を許し始めている描写なんだろうな。

学生だったら泊まり込みの合宿やってるみたいな感じだしな。

 

「ヴィクトルは?」
長浜ラーメン食べに行ったらしいよ」
「なに!?こっちも行くぞ!」
「えぇ…」で二人でラーメン行ってるのがかわいい。場面変わってもヴィクトルのラーメン屋には二人いないし。ラーメン行ったの?あっそ、で終わらないのがユーリだな、と思う。勇利とヴィクトルと全然違って他人や他人との関わりに対してものすごく興味関心を持つタイプの人だなーと思う。同じラーメンを食べたいとかヴィクトルだけずるいから俺も勇利と食いに行きたいとか、そういう寂しがりやの側面からくる言葉なのかなー。家族のこともあるし自分以外の人間との関わりにどこか焦がれてる部分があるのかなと思う。の割りに人当たり悪すぎて大変そうだ。

そういう意味だと他人に興味ないヴィクトルと勇利はユーリとちょうどバランス取れてていいのかも。

 

ユーリと勇利がラーメン行った次の日の朝に、勇利の呼び方が「カツ丼!」に変わってる?

ユーリにとってのカツ丼って商店街のトラトレーナーとおんなじくらい目を輝かせて感動した素敵なものだと思っていて、その愛称をつけるって相当可愛らしいことするな、いじらしいわ…と思う。ロシア帰ってもみんなに話しちゃうようなおいしくて感動したものの名前を勇利の愛称にするって彼なりに結構距離を詰めてみたというか、慕ってみた結果だよなあと思う。二人で長浜ラーメン行って何話したんだろ。たぶん大したこと話してないんだと思うけど。

勇利もその距離感を認識してかどうかはわからないけど4回転サルコウ教えてって頼んでるし。物言い悪いだけで良い子だってのは勇利も気づいていて頼んでるんだろうな、と思う。

ヴィクトルがくるなり「振りの確認しーよお」って二人とも離れていくのが面白い。ユーリが恥ずかしくてとっさに逃げるのはわかるけど勇利もなんだ。教えてもらってるの姿を仲良いと茶化されるのが嫌だったんじゃろうな。

あとヴィクトル髪ぼっさぼさやで…

 

スケートの世界だと年齢や体格差があまり戦績に影響しないと思っていて、となると上下関係ってどんな感じなんだろ、って思う。ユーリと勇利は8個離れてるけど今のレベルは近いとこにいて、彼らもだけど皆どういう感覚で年齢差ある選手に接するんだろ。わからん。

 

ヴィクトルの世界ジュニアの時のユニフォームを勇利がばっちり着れるなんて、勇利細くね…?と思ったけど、そう、疑うことなく勇利細いんだった。絞り切っててめちゃくちゃ細い。凄い。

勇利は冒頭話からギャップの幅が広すぎて何度も頭を打ち付けられたような衝撃に出くわす…。そういう衝撃はこの後も本当にたくさん出てくるけど、あのまんまる勇利から温泉 on ice当日のほっそりしたスタイルにカチッとしたユニフォーム、前髪まできちっと上げてセットしてて、んなギャップの幅広さあるか!と思う。氷上の勇利は全然違う…。

 

 

温泉 on iceの控室でユーリはでかいヘッドフォンしてるのにメチャメチャ勇利のことが気になっててウケる。一方の勇利は無心で集中してる。それを見つめて何か考えてるヴィクトルが謎。謎っていうか、この頃からユーリが勇利のことを異常に敵対視しているのにヴィクトルは気づいてたって感じかな。

 

優子さんがユーリを迎えに来て鼻血出してる(オーバーリアクション)のに勇利は一切触れないし無心でアップ続けてるからほんとに勇利はヴィクトルが来てからヴィクトルだけで例え優子さんでも興味なくなるんだなあと。昨日までの練習も西郡が勇利についてたしね。(偏見もいいとこだけど)温厚で気弱そうな見かけに対して薄情で淡泊な勇利が人間らしくて好きだ。

 

温泉 on iceからガチの実況がついてて感動したっけ…。こういう徹底するところも凄いなと思った。拍手や歓声、ブレードが氷上を着る音といい本物の生身の人間のスケーティングを見ているみたいな気分になる。

 

 

ユーリが負けたのはアガペーのイメージをつけるところまでは至ったけどそれを演技に落とし込むまでができなかった、って言及されてたのを見た。

確かにその点で言うとイメージや発想、表現力は勇利の方が長けてるから勝ったんだな…。

 

勇利の演技直前、視界がぼやける中ヴィクトルに話しかけられて女性みたいに口を押える勇利。これも各所で言及されてたけど演技直前でもう演技に半分入っていて、反応も女性らしくなってるんだよね。この後あの勇利が自分からヴィクトルに抱き着くとは思わなかったし。憑依型の勇利すげえな…と思う。

でもヴィクトルはそんな勇利の実力に疑い半分で、「もちろんさ」の表情が冷たい。そんなヴィクトルの反応を裏切る演技をするんだよね…。

 

ミナコ先生の回想の中で昨晩の勇利は「色男を誘惑する町一番の美女、こっちの方が僕の中で凄く似ている感情なんだ」って言う。色男をヴィクトルに置き換えた時の感情が近い、折角勇利のもとに来てくれたヴィクトルを失いたくない気持ちと似てるってことだよね。演技直前のヴィクトルに対する「僕だけを見ててください」もああ、そうかってうなづける。

容姿だけ見てたらそんなの思いつかないけど、似ている感情を探して演技するってすげーな、と思う。そういうことができる勇利がヴィクトルにとってやはり驚きを与えて惹かれる存在だったんだろうな。

 

ユーリは帰るとき「(結果を)聞かなくたってわかるだろ、あんな…」と勇利の演技を見ているヴィクトルの表情を回想するけど、この後には何が続くんだろ。

自分の時のヴィクトルの表情は見れないだろうから比較しようないのに、何を感じたんだろうと…

回想のヴィクトルは暗がりだけど惚れ惚れするように見つめてるみたいに見える。回想から戻ったユーリの表情も悔しいというか、手に負えないというか、俺じゃどうにもならない、みたいな諦めさえ感じる。あの表情を見て勇利が勝った、俺が負けた、とかそういう話じゃなくもっとシンプルにヴィクトルは取り戻せないって悟ったんだろうな、と思う。

もしかしてユーリが大っぴらに悔しがらないのは技術で勝った負けたの部分よりヴィクトルが勇利に魅入られていてもう取り戻せないと悟ったから諦めて帰っていく感じなのかな。俺が勝ったとして、ヴィクトルから勇利を奪ってロシアに帰ってもあんなヴィクトルじゃ何のメリットもねえな、とか思ったのかな。だから(一度コーチはヴィクトルと望んだけど)俺はヤコフの元で続ける、とそのあと続けたのかもしれない。

ユーリはやけに人の感情に敏感で物分かりがよくて時につらそうだ。でもこの温泉 on iceがあってより一層ユーリの闘争心は火がついてスケートに磨きがかかっていくんだよね。あとこれ以降のユーリのヴィクトルに対する嫌悪感は加速していく感じがある。

 

 

表彰式でヴィクトルに手を添えられて声のトーンさえ落ち着きはきはきと喋る勇利がかわいい。ヴィクトルがいれば勇利はこんなに堂々と変わる、ってのをわかりやすく示唆してるなと思う。

 

 

何度見てもEDの二人で真夏の太陽の下シャワー浴び合ってるイラスト、めちゃくちゃいいなって思う…。ものすごい仲いいし凄い楽しそう。

 

 

 

ユーリ!!! on ice をみて【第2話】

そういうわけで2話。

 

第2話

これ、OPの最初二人に出逢う前は勇利の一色だけなんだね。変化があってよい…。

 

橋はユーリ on iceの中で象徴的に使われる場所ですよね。今話は別れの場所。ヴィクトルにとっては出発の場所。

ヤコフなんだかんだ空港までちゃんと見送っててウケる。ダスピターニャ…って頬にキスするヴィクトルはキザキザ野郎に見えるんだけど、機内のヴィクトルはぽやぽやのニコニコちゃんだからふふって笑ってしまう。このギャップがとってもいいー!そしてちゃんとビジネスクラスだ。

 

「突然ヴィクトルがあらわれて… 現実を 受け止めきれないところだよォ!?!」

の勇利(というか豊永さん)、めちゃくちゃ素晴らしくて良い…。うますぎる。最適役すぎる。他にも本作は豊永さん諏訪部さんマジでうまうまのうますぎって思う場面がたっ………くさん出てくる。感情移入しちゃうのは素晴らしい構成や台詞もあり、この素晴らしい声優もあり、て感じで本当に良い作品だなと。。。しみじみ端々で思います

 

畳で無防備にお構いなく寝るヴィクトル、美しい。

「動画をみて、雷のようなイマジネーションを受けて勇利のコーチになることを決めたってさ!」とミナコ先生が言う。コーチになったのは動画が決め手だったんだな。バンケットから動画見るまでの詳しい心境変化の経過が知りたいよ。。。

雷のようなイマジネーションと恋は別ものだと思うので、このイマジネーションはどこにあらわれたんだろう。ヴィクトルが振り付けたyuri on iceなのかな。いや、イマジネーションが閃いたと思って日本にやってきたけど、生身の勇利はそんなヴィクトルの想像をずっと高く、何度も超えてくるような人間で、一緒に過ごす中で当初のイマジネーションなんか忘れさせられてしまうくらい心を掴まれたのかもしれないな。(心を掴まれたじゃ弱いくらいな表現で、ヴィクトル、後半にかかるにつれて勇利にべた惚れだもんな…)

 

 

ヤコフがロシア現地のインタビューで勢い余って「自分が一番だと思ってる男にコーチなんて務まるわけなーーーい!!」とキレてるけど、ヴィクトルは確かに勇利と過ごす中で勇利が一番になっていったな…。自分の競技人生を殺してまで勇利に添いたいというんだから…。ヤコフのこのコメントは附箋か~…。

 

起きたヴィクトルを見て「あっ…起きた…」という勇利が画面の向こうの神様ヴィクトルを見てるようでウケてしまう。彼にとっては目の前のヴィクトルはまだ偶像なんだよな。これがどんどん変化していくのがみられるのが本作の好きなところです。

 

カツ丼をメチャクチャおいしそうに食べるヴィクトルはとてもかわいい。まさかこんなに柔らかくて可愛らしくて穏やかで明るいリアクションをする人だとはさっぱり予想してなかった。カツ丼口に合わない、マズイ、ロシア料理だして、とか言いかねないような気がしませんか!?固定概念にとらわれていたね…。

人当たりがめちゃくちゃいい美しい世界の王者、とっても素晴らしいキャラクター設定だと思う。好きになってしまう。ほかにも大食漢で酒飲みの面々がみられてすげー面白い。そういや一緒にべろべろになってる場面は本作では出てこないけど、ヴィクトルは勇利の酒飲みなところも気に入ってるのかもしれないな。でも二人で飲んだら凄いことになるよね…。

 

「なんでカツ丼食べてるの?勝ててないのに」ってずけずけと惜しげもなく言うヴィクトルがシビれる。せっかく日本に来たのに勇利がこんなに太っててげんなりして飽きたり意気消沈したらどうしよう、とか初回はちょっと過ぎった。全然そんなことなくて太ったなら痩せろ、自信ないなら自信つけろ、といつだって前向きに勇利に寄り添ってくれるから凄い。一度も見捨てないし諦めない。後半2話のいくつかの場面以外、ずっとずっと勇利だけを見ている。なんでなんだろう。それだけヴィクトルにとって可能性に満ちた興味ある人間が勇利だったんだろう。…だったのかな。これもまたバンケットで恋に落ちたあの顔、にいきついてしまう。

実直に他者に興味を持てなかったヴィクトルが、胸を射抜かれたのが勇利だった瞬間かな。前回もこんな感じのこと言ったな。

 

 

ヴィクトルが泊まる部屋で徐にヴィクトルが勇利の手を取り顎を掴み「キミのことは何でも教えて」と艶っぽく言う。最初はサービスシーンかと思って指の間からみちゃったよー!!でもこれ3回目みると、バンケットを踏まえてヴィクトルからしたら想定内の距離感なんだよな…。初回は誰にでもこんな距離をとるスキンシップ多めの外人キャラクターかな、なんて思ってたけど、作中勇利以外の誰にもこんな距離取らない。というかキミのことを教えてって言うほどヴィクトルが興味を持つ他者が出てこない。ヴィクトルは本当に勇利のことが知りたくて日本に会いに来たし本心から勇利にアプローチしてたんだな、と気づく。

アプローチの方法や距離感が果たして適切なのかはバンケットの勇利の振舞い次第すぎてわからない… 逃げた勇利に「なにぃ?なんで逃げる?」ってまるでまったくわからないみたいな顔してヴィクトルが言うけど、てことはこれくらいの距離感でバンケットでも触れ合ってたんじゃないの?と勘繰っちゃう。

または、距離感とかお構いなしにヴィクトルが距離を詰めたい相手にはこういうアプローチをするタイプの人なのかもしれないな。うん。これか。

 

「一緒に寝よう、勇利!」の誘いを断られて薄ぺったい敷布団の上で涙を浮かべながら寝るヴィクトルがかわいい。せっかく日本まできたのに…勇利…って感じなのかな

 

 

翌朝、アイスキャッスルはせつに行ってヴィクトル初お披露目になるけどヴィクトルが勇利のコーチになることについてわたしが想像してるより結構安易に受け入れられてて、面食らう。

西郡が「ヴィクトルに直接教えてもらえるなんて、夢みたいじゃないか!」は言うけど、ヴィクトルが勇利のコーチになるのは割と可能性としてあり得る話、みたいなレベルで会話している感じがする。

まあそりゃそうだよね…。勇利は日本随一の男子シングルスケーター特別強化選手で、去年は世界6位なわけだし。1位が6位のコーチになるのはひっくり返って驚く話でもなくて、なにより長谷津の皆の驚きポイントはヴィクトルが打診もなく次シーズンほっぽり出して一人で決めてロシアから日本(しかも長谷津)まで勇利の元にやってきた、ってことにあるんだろうな。

 

ミナコ先生は勇利のことを天才じゃないとのたまうけど、ミナコ先生も凄い戦績を残されているからなんとも…。このミナコ先生の評価も厄介でめちゃくちゃミスリードされた。フィギュアスケートの中で天才の概念とは、と考えてしまう。勇利が日本一でこの実績を残してて才に恵まれてないわけないけれど。日本一の選手にあまりに辛辣なコメントだよなあ…。

 

 

ヴィクトルは勇利のランニングも公園でのジャンプの練習も付き合ってくれる。なんで飽きないんだろう。日本に来た意味を満たせているんだろうか。とか心配になる。でもそれは勇利も同じ不安な気持ちなんだろうな…。ここは勇利につい感情移入してしまうところ。

 

公園での「勇利は恋人はいるのかい」「の、No…」「昔の恋人は!?」のやり取り、Noと勇利が答えたあとヴィクトルが嬉しそうに晴れやかな顔になる、とSNSで言及してる方がいて見直して たっ…確かに……ってなった。花が咲いたように嬉しそうな顔になっている。そういえば畳の部屋での問答も「好きな女の子はいるの?」だった。ヴィクトルは勇利に恋人や好きな人がいるか一番気にしていて、恋人がいないと知った瞬間嬉しそうな反応をするってことになるけど、それって本当にあなたバンケットで恋におちたのかしら…。

ここでヴィクトルは勇利に何かしら胸を射抜かれたことは確実だけど、多面的な要素のうち相手の恋人の有無が気になるだなんて、そこには恋愛感情も含まれてたのかな、ということを思うようになる。

難しいこといってるけど難しい。二人の愛の形や経過は多面的すぎて美しいあまりに言い得ることができない。

 

ヴィクトルが自分のかつての恋愛の話をしようとして勇利に遮られ、ため息ついてるのが面白い。勇利に自分と同じ温度で興味持ってもらえないからかな。

 

 

ユーリがヴィクトルのSNSみるなり日本に来ちゃうのかわいい。

写真上げたら居場所ばれるって言ってるのに直後に見かけたトラのトレーナーに「クソヤバイ…!オシャレじゃん…!?!?」ってうるうるしながら言ってるのかわいいしキャラ付けうますぎる。インスタにあげちゃう安直さがまたいじらしい。ヤコフにばれてるし。

キャラクターの愛される要素を描写するのがほんとうにうまい。この1場面でユーリ好きになっちゃうよね。

 

「最高のシニアデビューにしてあげる」を普通に忘れる約束として安易にしちゃうヴィクトルやばいなと思う。人当たり良いは人たらしと紙一重だ。

ヴィクトルに振り付けを教えてもらうために日本に来てるからヴィクトル目的なのかなって思うけど、このときユーリは勇利がいることも十重に認知しているわけでしょ。勇利と戦いたくて(勇利の滑りを見たくて)やってきたのかなあ、と思うところもある。

それとも競技者のヴィクトルが好きだったのか。後半にかけていくにつれてどんどんユーリはヴィクトルに対して嫌悪感を示すようにみえるので。

 

釣り人のおじさんと何語でユーリは喋ってるんや!と思うシーン。けど あん…?とかよくわかってない顔をユーリがしてるから、釣りのおじさんの指差しだけではせつキャッスルの場所を理解したのかね。

 

ユーリが勇利みるなり蹴飛ばすので最初ちょっと好きになれなかった。ギャグ調なのでケガこそしてないけどねえ!?といいつつ、この後もユーリが人を蹴る場面は結構出てくる。足を使う競技なのに足癖が悪い。どういうこった

 

ユーリが勇利に「全部お前のせいだ」という。

この全部ってヴィクトルが現役も離れてロシアも飛んで日本に勇利のコーチをしに来たことも、ユーリ自身が日本に来なくちゃならなくなったことも、って感じかな。

「全部(あのバンケットでヴィクトルにコーチを頼んだ)お前のせいだ」って補完されるんだろうけど、てことはヴィクトルは酔っ払いの依頼を真面目に受け取ってたってことになるし、ユーリもコーチを依頼されてヴィクトルが真面目に検討してたのを見た、ってことになるな。

「俺の方が先に振り付けしてもらう約束だった、お前は?」の後に続くのは
バンケットで初めてヴィクトルに頼んだんだよな、そうだろ?だと思うけど、ここは勇利が受け取り間違えて「振り付けまでしてもらうなんて考えてなかった…」とかいうのでユーリがキレて勇利の依頼の話にならない。おもしろ。。

「(ヴィクトルに)1年休養させてまで何やるんだよ、」ってユーリがキレるけど、すっぽり忘れてる勇利からしたら(ヴィクトルが僕を選んで勝手に日本まで来たんだ)だろうし、すれ違いの溝が深すぎて凄い。あんたは酔っ払いのお願いで世界からヴィクトルを奪った男なのに…

 

 

「こいつ… 僕のこと絶対なめてるなー」

作中の勇利の言葉で好きなものの一つです。ものすごい好き。2話でこの勇利の言葉きいて勇利の人間性を垣間見た気になってものすごいワクワクしたしすごい勇利を好きになったっけ。

直前ユーリの酷すぎるくらい嫌味たっぷりの煽り「便所で泣いてたやつがヴィクトルのコーチにしたくらいで勝てるわけないだろ」にまったく動じないし、動じないどころかニヤついて笑ってて ああ…この主人公こういうタイプの人間か… ってキラキラと目を輝かせたものです。
相手を嫌な気持ちにさせようとして、ショックを受けさせようとしてわざとユーリだけが目撃した「便所で泣いてた」ってワードを使ってるのに当の勇利はまtttったく反応してなくて、ここもユーリの思惑通りに全くならない勇利が面白くてウケた。アンバランスだ。というか、舐められてるくらいが気持ちいいのかもしれないな、勇利は。そういうときは疑いなく自分に自信が持てるのかも。お前に舐められるほどの僕じゃないよ、と。

凄まじい悪気を持って嗾けられてるのに、飄々と笑って立ってられる勇利の図太さが好きなんだよな。反応待ちの相手に何も言い返してあげないし、むしろそれで勇利は気分あがっちゃってるし。

 

あんまりいないタイプの珍しい主人公だと思っている…視聴側の思惑通りにもいかないし、会話相手の思惑通りにもならない…感受性豊かでよくしゃべるのに読めなくてむずかしい主人公… そこが好きです

 

「僕はよくわかんないからさ、本人に聞いたらいいよ」って目を細めて笑いながらいう勇利、ずるすぎるな。ユーリを舐めまくってる態度でこれもウケた。年下だもんね。

 

 

「自分にイマジネーションが沸かないなんて死んでるのと一緒さ」とユーリが言う。

死んでたも同然のヴィクトルを救ったのが勇利ってことだったのか。なるほど…。何を見てもイマジネーションが尽きてるなか、雷のような衝撃を受けた存在に出逢ったら、確かに放り出して追いかけて日本までくるわな。ラッキーなことに本人からも求められていた訳だし。ヴィクトルの動機について納得してきた。

 

 

ヴィクトル、忘れっぽい性格なのに勇利の酔っ払いの発言は全然忘れてないの、心にくるものがある。うっ… 10話で書きます。

 

 

「俺もここに泊まる!いいな!?」というユーリに対して、にこやかに「僕の意見なんて求めてないでしょう?」っていう勇利がまた好きで…。コミュニケーション上手というか、状況を丸めるにあたって一番良い行動をとれる人間だなと思う。

自己紹介でガラスのハートとか言われると獰猛な人間に対しても下手に出るような先入観があったけど、勇利は一切そんなことがないのが良い。まあ、それくらい強くなきゃ競技の第一線で戦えないよな。(この世界の選手はみんな物腰柔らかでコミュニケーション上手だけど、実際は全然そんなことないと思う… 皆闘志に燃えているし弱い自分も含めて全員敵だ)

 

ユーリがカツ丼うまい!うますぎる!!ってはちゃめちゃに食べてるのかわいい。フォークだよね。みんなカツ丼おいしくてよかった。。

 

「あっちのユーリの方が将来有望だし、強気だし、何よりヴィクトルの前で堂々としてる 僕なんかよりも…」

何よりでピックアップするのがヴィクトルの前の振舞いの話なんだよなあ。ヴィクトルの前で堂々と振舞うためにはどうしたらいいか、って思って夜一人で滑りにいくんだよな。それで一晩考えて、翌朝のモノローグ「びびってたら勝てっこない。この温泉 on ice、絶対に負けられない!そして、その先のGPFを目指すんだ!」につながる。前向きだーー。

 

ミナコ先生 勇利は天才じゃないけど、とかさらっと言うけど、どんな観点から言ってんだよそれー!でも羨まれる程の才を持ったヴィクトルからしたら確かに天才と言い切るには足りない部分があるから、ミナコ先生が対ヴィクトルに話す目線としては正しいのか…。

 

夜のアイスリンクで「勇利は自分から(人を)掴みにいけない」とわざわざ西郡が言うけど、ここでのちの記者会見での勇利の言葉「初めて繋ぎ止めたいと思った人」がでてくるんだな。

 

そして夜のアイスリンクで滑る勇利は美しい。髪下ろして練習着で滑ってるのもとてもかっこいい。

 

宿にいるであろうユーリはほったらかして夜勇利を探し回って色んな人に話を聞くヴィクトルは丁寧だし献身的だなあと思う。そして勇利本人に直接嗾けないで帰っていく。そっとしておく。

やっぱり勇利にドストレートに恋人いるの?って質問してみたり、スキンシップを取ってアプローチしてみたりするのはある程度考えあっての行動なんだな、と思ったりする。毎回本人に考えなしに突撃する訳じゃない。人伝いに勇利のことを理解しようとしている。ヴィクトルにとって勇利はそこまで理解したいと思わせる人間なんだなあ。

 

『愛について~agape~』の印象をヴィクトルから求められたとき、勇利は予想以上に流暢にぺらぺらと曲の印象を話し出す。これ、初見でも おっ?ってなった。のちのErosの方でも描写として出てくるけど、勇利は感受性が非常に豊かで曲を聴くとイメージや語彙、物語がぱっと浮かぶタイプの人なんだなと。持前の表現力も相まってPCSでの評価が非常に高いんだなあ、と思ったりする。彼の武器だ。描写細かい。。凄い。

 

この時点だとユーリはヴィクトルのファンってことも否定しないし、俺のコーチになってくれと言う。まだユーリにとって憧れのフィギュアスケーターはヴィクトルなんだな。

 

Erosの振り分けを勇利にしたの、バンケットでの勇利を観てるからだなと。。初回は試すようなことをしてるなヴィクトル、勇利には難しいんじゃないの…と思って観てたけど。。確かにあのバンケットをみたらErosを勇利にやらせたくもなる。その表現力が眠ってるんだから、覚ましてみたいと、そう思わせるよなー。

 

あと「ヴィクトルと一緒にカツ丼たべたい」って初回は なになに?どういうこと…?ってなったけど、これカツ丼=勝ってから食べられるもの、だからこれからもヴィクトルと一緒に努力して沢山試合に勝って過ごしていきたい、ってことなんだよね。揶揄しててわかりづらいけどヴィクトルには伝わっててウケが良かった。

 

書きながらだとメチャ時間かかるな。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ!!! on ice をみて【第1話】

ユーリ!!! on ice を観てどうにもこうにも感想を書かずにはいられなくなってブログ作った。

 

2日前の休日、朝ごはんを作っているとき、ふと「そうだ、今余裕があるし気になってたユーリ on iceみながらごはんたべようかな」という気になった。

PCの前にあさごはん置いて、ごはん食べる片手間に画面を眺めようかなと思ってたのに、片手間どころかご飯食べるのもほっぽりだすほど夢中になって食い入るようにみてしまった。

最終話まで一気見して、いろいろな感情に襲われながら初回は全く整理できず、いろんな人の感想や考察を見て、さらにもう一回最終話まで見て、それでも寝ても覚めても冷めやらず… 改めてあふれる感想を整理してまとめておきたい。。

 

ほぼ事前情報なしで観た。

ユーリ on iceって検索掛けたらめちゃくちゃ高評価で、こんなに高いなら…みてみようかなっていう気になった。

腐向けで人気とは聞いててちょっと引っかかっていたところがあったのかも。完全にステレオタイプだけど、腐向けといわれると市場ターゲットを明確に絞られている気がしているのと目的が現金な感じがしてちょっと億劫になるところがあった。でも観たら腐向け…腐向けっていうのもわかるけど世に頒布する腐向けとは全然違うものだった。腐向けっていうのもわかる、けどわたしはこれは腐向けじゃないよ、って言ってみたい。言っておきたい。わたしみたいに億劫になったり食わず嫌いしてる人がもしいたらその人へのセーフガードのためにちゃんと言っておきたい。素晴らしい作品です。腐向けの一言で片付けたくない。でも3周観てやっと誰にでも腐向けじゃないよって言いきれるくらい、理解するのは難しい。作中でミスリードもあるし、こういう愛の形は今日身近じゃないから。

でもなんでわたしが観てきたちょっとしたレビューやコメントは腐向けで片付けられちゃってたんだろう。令和2年になってから4年前の作品を視聴って、旬ジャンルの時にみたかったよ…バカ…ってなった。

 

観れば観るほど勝生勇利さんを好きになった。惹かれてどうしようもない。ヴィクトルがあれだけ惹かれるのもわかる、でもわかるようで全くわからない。うううううううーん!!!!!

一話の感想、視聴しながら書いていきます。

 

 

第1話

冒頭、綺麗なヴィクトルのスケーティングからはじまる。
勇利さんの落ち着いてるけど少し影があるような声色が「この主人公、内向的なのかな」って思わせてくる。もう全話観てるから言えることだけど、最初から視聴者にドミスリードかましてくる。これこの後も続くけどわたしは正直めっちゃくちゃ思いっきり騙された。勝生勇利…あなたって……

ネットに散見される勇利さんの信用ならない語り部の肩書、正直メッチャ面白い。まさか自信ない主人公の狭い狭すぎる視界に視聴者を留めて世界を歪んで見せるなんて、そんな騙され方をされるなんて思わないやんか。信用ならない語り部だってことに気づいてさらに勇利さんのことを好きになったっけ。彼の観てる世界がどれだけ上で厳しいものか、彼の観てる地獄ありきの歪んだ視界、でも真っ直ぐ頑固に歩き続ける姿、本当に惹かれる主人公です。

わたしも上の方で戦うスポーツに励んでいた時期があったのでわかる部分がある。上には上がいるので、下から見て上の方でも、その位置に属している選手はめちゃくちゃ自分のこと卑下するし、でも自信はメチャクチャあって、誰にも文句言わせないし、努力も絶対に怠らない。自分を責めていいのは自分だけなんだよね。同じことを勇利さんにも感じた。だって誰に怒られたり指摘されてもまるで聞いてなかったり吠えてるし。トップアスリートの芯が丁寧に描写されていて感動したな。

そう思うと自信がないって勇利さんのプロフィールは相当ミスリードだと思うんだよな。技術には自信があるし努力にも自信があるし傲慢さも結構な頻度でみられるし相当自信家な方だとも感じた。繊細でもないじゃろ!自信がないっていうか、自分が描く理想に追い詰められてしまうタイプなんだな、って思った。敵は自分なんだよな。自尊心が高い勇利さんだから自尊心に負けてしまう時がある、そんな風にみえた。

 

これ、まだ開始して1:53しか再生してないのにここまで書いててヤバイ。

 

ヴィクトルさん、この冒頭といいキザタイプのイケメンキャラクターだと思ってた。だからこそ自然な姿がとttっても映えていいんだよな…。

 

「最下位に沈んだ勝生、今期で引退か、ですって」

って淡々と読み上げる勇利、全然落ち込んでなくない?チェレスティーノも「ニュースなんて読んでないで、さっさと帰るぞ!」って言ってるけど普通コーチが落ち込んでる選手にそんな声かけしないよね…。ニュースなんて読んでないで、ってところから割と能天気に会場をぽやぽや歩いてたのかな、とか思う。じゃないとさっさと帰ろなんて言わないよね。見るに堪えないほど落ち込んでなく、信じられないくらい淡々飄々としてたんじゃないの?って何回観ても思う。

でもこの淡々と読み上げる感じが凄く好きだった。「ですって」って完全に他人事。勇利さんは自分を客観視どころか3歩くらい引いて別の窓から自分のことを他人のように眺めてるようにしゃべる時がある。正直わたしだったら最下位凹み過ぎてニュースとか試合終わった後絶対見れない。だからこれを見て勇利さんはメチャクチャメンタル強いんじゃないの?他人の評価なんてどうでもいいから堪えないんじゃないの?って思った。感情が冷えていて怖いけどそういう強いトップアスリートがめちゃくちゃ好きだしそういう人は強いから、惹かれた。勇利さんの自信のなさが理解できていない。

勇利の眼鏡が角度で曇るからもしかして泣いてる?みたいな印象に追われるけど、直前の顔といい真顔で飄々としてるんだよね…。直後のチェレスティーノの「ユーリ!」は呆れ半分。こういう感じ結構いつもなんだろうな。

 

特別強化選手、って公式HP見せた紹介入るけどここで疑問を持っておくべきだった…。日本の男子特別強化選手が勇利1人て、それ勇利一強時代じゃないか。凄まじい実績の画面を映し出されているのに、明るいトーンで蔑んだモノローグを入れられるとうっかり勘違いしちゃう。弱小特別強化選手なのかな?弱小特別強化選手ってなんだよ。そんなのいねーよ………

あと試合中に泣かないことって堂々と公式HPに書けちゃう23歳よくわからない。恥とか情けとかなくて勇利にとっては当然のように目標として改善したい第一項なんだろうな、と思った。

いつも応援ありがとうございますってコメントに書いてるくらいだし本当にいつもファンがいて応援されているタイプの選手なんだろうな… これも気づかなかったけどさ…

プロフィール写真が眉毛への字口もへの字に結んでて全然戦ってる感じじゃない。これもわかりやすいくらい差分付けててずるい… でも氷上の上だとあんなに変わるって実際のスケーティングみたらギャップで落ちそう。勇利のファンはそういうとこでみんな落ちていってるんだと思う。yes,わたしも

 

この後でトイレで泣くシーンあるけど、「まあ、全部自分のせいなんだけど」ってモノローグにもあるようにやっぱり自分に勝てないことが彼にとって一番辛くて鬼門なんじゃないかなあと思う。ニュースで引退とか他人にどう酷評されてもどうでもいいけど、自分がメンタル崩したとかそういう自分をどうにも解消できなくて負けたってことが一番つらいんだろうな。こんな泣かれるとめっちゃメンタル弱い選手なのかなって視てる側は思っちゃうよ~~~~けど大事にしてた実家の犬亡くなったりしたらそりゃキツすぎて涙もこぼすわ。今回に限ってなんでそんな運悪いのってどうにもならないやりきれなさを感じたりするわ。

 

ユーリがわざわざトイレのドア蹴って恫喝してくるけど、「さっさと引退しろ!」まで言われてるのに当の勇利はまtttttったく響いてなくて、これは初回でもびびった。ちょっと慄いた。初回はトイレで大泣きするくらいの自信のない選手なら他人に面と向かって言われたらさらにメンタルぼろぼろになるんじゃ…?泣き崩れる…? と思ったらあれあんた…聞いてた?見てた?ってくらい動じない。他人にどういわれようとout of 眼中なんだな…って今見直して思う。勇利がユーリの名前と顔をかろうじて覚えてたのも少し驚く。ヴィクトルのリンクメイトだからヴィクトルのSNSに登場するから、とかかね。

その点ユーリは(無意識下かもしれないけど)闘争心を燃やさせたくてわざわざトイレまでつけて吠えに来たのに勇利が何もユーリの思惑通りになってなくてウケる。この言い手と受け手のアンバランスさも初回は腑に落ちなくて続きを見たい、ってなったっけ。

 

てか最終話みてるので言えるけれども、普通気になった選手でもトイレまでつけんやろ… だからこそユーリにとって勇利は本当に輝いて見えた選手だったのかなと思う。まだまだ滑ってほしいとか、もっとちゃんと良いスケートやって俺に見せてくれよとか、そういう衝動的な欲求が勇利に対して生まれる程の衝撃があったんだな、と

ジャンプ失敗してるのに人にそこまで思わせるスケーティングってどんなだよ。凄く見てみたい。ユーリを魅了させるステップができる勇利、やはり生まれ持った才能を持つ天才なんだなと見返して思う。ミスリードも含め初回は全然そんなこと気づけなかったな…

 

4分半しか見てないのに3700字書いててまじでやべえなと思う。

 

ヴィクトルが通りすがってユーリに「今回のフリーだけど、ステップシークエンスがもう少し…」って言ってるの、最終話観た後で見返すとあああ… ってなる。ユーリはステップシークエンスが苦手だったから猶更勇利に惹かれたんだ、とかちゃんとこういう付箋を第一話から丁寧に置いて行っているのが本当に凄いし震える。この時の勇利に流れるユーリの目線もそう。

ヴィクトルよりユーリの方が先に勇利に目を惹かれていたんだよな。良さに気づいてた。ユーリが素直じゃなさすぎて視聴者はミスリード堂々に喰らうけど。…こんな構成、見直さないとわかんない丁寧な描写、震えるわ…

 

ヴィクトルが勇利に「記念写真?いいよ」って言うけど明らかに首から下げてるカードで選手かそうでないかは明白だし、ヴィクトルもファンとかと間違える訳ない。でも初回視聴時は「ファンと間違われたから勇利はショックを受けたのかな?」って思っちゃった。直後の勇利のモノローグにもあるように「ずっと憧れてた人とやっと対等な立場で会えるって少しでも思ってた自分がバカだった」ってあるように、1位と6位じゃ格差がありすぎて隣に並ぶにも至らない人間だ、って思ったんやろな。ヴィクトルが勇利の戦績なんて何も気に留めてない風だからこそ、クソって無視しちゃう気持ちもわかる。見直すとショックっていうか勇利の意地とか自尊心が出ちゃってる感じがある。

スリードうますぎてつらい。人は簡単に先入観にとらわれる。技法なのでそれが良いとか悪いとかいう話じゃない。

 

勇利が無視して去ってく時に勇利をチラ見するユーリが面白い。ずっと勇利の存在を気にしててウケる。

 

 

谷津駅で口々に名前を当てられ噂される勇利の知名度ったらない。けど勇利のメンタル状態も響いてかネガティブワードしか聴こえてこないからなんかこれもミスリード喰らう。握手も平然と求められるしマジで有名なトップアスリートなんだよね、この人…。

「地元出身ってだけで応援してくれた」っていうけど、地元出身だとしても応援してくれるのは凄いことだよ。けど、それが選手側が必ず地元の皆や日本の皆に対して愛を感じたり感謝を感じたりすることかっていうとまちまちだよね。後の話で出てくる「地元に対する微妙な気持ち」ってあー…わかるよ、わかる、ってなった。勇利は本当に感情の持ち方が生身の人間らしくて好きなんだよなあ。

 

このアニメ漫画みたいな描き文字のオノマトペが出てきて面白い。ネームを原案としてるからなんだろうな、特徴的。わかりやすくていいなと思う。

 

そいやこの中継でヴィクトルが代々木第一体育館に入ってくとこ映されてるけど、この時ヴィクトル日本来てたんやな。てことはここで勇利の居場所の情報を聴いてたりしたのかな。

 

デトロイト留学してたから勇利はめちゃくちゃ英語が堪能なんですよね…かっこいい。

 

見直してても温泉のお食事処らしきところで中継のヴィクトルを眺めてる肥えた勇利はものすごい凡人に見える。凄まじいフィルター。この人昨年GPF6位だよ…。太ってても滑ってたっていうから筋肉は落ちてないんだろうなと思うけど、作画でめちゃくちゃ騙されちゃうな…。

 

優子さんのこともめっちゃうまくて憧れっていうけど、勇利にとったら好きな人間(興味のある人間)はみんな憧れの対象なのかもしれないな。回想含めてどうみたって勇利の方が小学生くらいから断トツ勝ち上がって実績残してたわけだし。

 

小学生くらいで勇利がJAPAN(日本代表)ジャージ着てるとこで初めてヴィクトルにお目にかかる描写が入るけど、ヴィクトルへの憧れなしで自力でJAPANジャージ着れる実力があるってことでしょ。凄まじい才能でしょ… わたしのやってたスポーツは県の名前背負ってるユニフォーム着てるだけでもめちゃくちゃ皆の憧れで、持ってる人が引退するときはもうユニフォームやジャージの争奪戦だった。全日本で1-3位に普通にいる強いジュニア選手ってことだよね。やばすぎる
代表ユニフォームは県代表、地方代表、で最後に国代表(JAPANジャージ)だったけど…考えてみればえげつない。同世代とはいえJAPANジャージ着てる子がいたら正直憧れすぎて絶対喋りかけられないな。こっそりSNSアカウント検索しちゃうしアップとか試合も見に行っちゃうわ。勇利、小さいころからスケーター界隈ではめちゃくちゃ有名だったんだろうな。

あまりにも近すぎるリンクメイト(優子、西郡)の描写しかないから面食らうけど、自分の当時の記憶も含めて見直してみたらああ…そうだよね…ヤバイじゃん… になった。

 

普通に、才能あって努力ができて環境もあって世界で戦える選手なんだよな。この勝生勇利、語り手信用ならなすぎる。君のみている世界はあまりにも上の世界の話すぎる。というかヴィクトルの位置しか見えてないよね。。。

 

あとずーーっとmiznoきててかわいい。mizunoいいよね。愛用してるスポーツブランドでその選手の趣向とかちょっとわかる傾向にあると思うんだけど、勇利はまさにmizunoって感じでよい。何言ってるかわからないかもしれない。

mizunoの製品は青色や水色がとてもいいんです。色味が勇利にとても合っていてよい。

 

中継で滑り踊るヴィクトルマジ美しい。

でも氷上の勇利はギャップも相まってめちゃくちゃ格好よく見える。ずるすぎる。七分袖なのに黒手袋しているのがいい。わたしが現役のときにこのユニフォームほしかったな……。

アイスキャッスルはせつは無音なのになんで優子さんは「これって…」ってわかるんや。それだけ氷上に立っただけで勇利がヴィクトルを体現できるってことか。

 

4回転の描写が全部ヴィクトルになってるので勇利が飛んでるのは映らないんだけど、完コピしてるから全部飛んでるんだよね…。これも後から気づくこと。本番じゃなきゃ、4回転何本も飛べちゃうんだ、って後から知らされる。

 

「落ち込んでるのにも飽きちゃってさ」

本作の勇利の言葉で好きなものの一つ。落ち込むのに飽きてしまう勇利がやはり客観的で自分をどこか他人に見ているようで好きです。落ち込んでいる状態に全く没入しないところがいい。本当にメンタル弱点の人間だったら「あーあ、落ち込んでるのにも飽きたわ」ってならないよなあ。これもトップアスリートらしい性格だなと思う。さっぱりしてる。ガラスのハート、砕けやすいのかもしれないけど替えが沢山あるというか、砕けても知らぬ間に戻ってるみたいな、そういう壊れなさも同時に感じる。

 

 

「ずっと考えてたんだ スケートを好きな気持ち 取り戻したくて」

スケートを好きな気持ちを思い出させてくれるのはスケートを始めたきっかけの優子さんとヴィクトルなんだなあ。と思う。けど優子さんは最初だけ勇利のなかで印象が濃いだけで、あとはもうヴィクトルで一杯になっていくね。。

 

あと子持ち人妻に告白しようとする勇利 わからん!!!気持ちの清算をしたかったの?全然読めない人間です。。

 

「僕は一人で滑っていく そのために何が必要なんだろう」

勇利はこれからも一人で戦っていくことしか考えてないんだなと思う。
これの直前に「俺ら西郡ファミリーはお前をずっと応援してるぞ!」って言われた後にこれをモノローグで言っているから余計に勇利の冷めた決め切った思いみたいなものを感じる。他人にどういわれても何て応援されようと勇利には興味はないし関係なくて、一人で滑っていくのが一番良いと思ってるんだろうな。それはなんでなんだろ。ミナコ先生だってあんなに献身的なのにね。どれにつけても勇利の望みじゃないんだろうな。

 

「絶対にいつかまた…ヴィクトルと同じ氷上で…」

ユーリの4回転サルコウをTVで観た後で「焦るなあ…」って勇利が言ってるから、この時点でユーリに一応感化はされてるんだよね。ヴィクトルの傍にいて勇利ができないジャンプを飛んでいるユーリに。そしてヴィクトルと滑ることを諦めてない。

でも、いま見返してて思ったけど勇利の一番の望みはなんなんだろう。同じ氷上で戦うこと?ヴィクトルを超えてメダルを取ること?そういえば明言してない。。去年のGPFで一応同じ氷上で戦ってるから、ヴィクトルを超えることが勇利の目標なのかな。

(じゃあなんでコーチになってなんて言ったの…!?とか考え始めちゃったので10話あたりでこの辺は考え直します)

 

滑ってみた動画の勇利のサムネめちゃくちゃカッコいい。

 

ヴィクトル、勇利の滑ってみた動画をみて眉間に皺を寄せて考え事をしてるけど何を考えてるんだろ。同じ時間軸だと思って考えるけど、この時ロシアのリンクにはユーリもヤコフもミラもポポもいるのにヴィクトルだけ家にいるみたいに見える。日中みたいだし彼の中で次シーズンはもう滑らない方向にあって休みを取ってるのかな。

バンケットの勇利のダンス、彼の依頼を思い返して動画を見てるんだと思うけど、この眉間に皺を寄せながらハッとした瞬間に"音楽のイマジネーションを雷のようにくらった"って言うのかな。2話かなにかでヴィクトルが「俺なら誰もをびっくりさせる(勇利の)プログラムを作れる、そう確信したんだ」(うろ覚え)って言ってたけど、それがこのハッとする瞬間か。

この動画を見る前からコーチの依頼を思い出しつつ日本に行って勇利のコーチにつくことを割と真剣に考えてたのかな~~~。それに加えてバンケットで(何らかの角度で)恋に落ちたっていうなら、ああそうか、ヴィクトルの動機としては十分か、ってなってしまうんだけど。

恋って難しい。あんまりたやすく頻用するもんでもない。けどバンケットのラストみたら恋に落ちる以外にあんまり使える慣用句がない。好き!が最初にくるようなわかりやすいやつじゃなくて未知の誰かに出逢うことによって電撃が走るような衝撃を受けている情景という感じ。心を射抜かれている顔だよなあ。どの角度からかはさっぱりわからないけど。10話でもっと書きます。。

 

 

ゆーとぴあ かつきにヴィクトルがやってきて、温泉まで駆け込んだ勇利の第一声が「…っ…ヴィクトル…なんでここに…?」なんですが、目の前の情景を一人疑うような細い小声でとても好きです。ギャグ調なら「エーーーッ!」とかいって大声だしてひっくり返るのかな、とか予想してたけど、勇利があまりにも生身の人間らしい反応で好きだった。ギャグ調に寄せず、二人の関係を丁寧に描写するってのは最初から徹底してたんだなあ…。

 

勇利がヴィクトルに言ったのはコーチになって、までだと思ってるけど、ヴィクトルは「そしてGPFで優勝させるぞ♪」まで言う。勇利のダンスや動画を見てGPFで勇利が優勝できる確信を持ってやってきたんだろうな、と思う。自分のシーズンを捨ててまで日本にやってくるヴィクトル、一体バンケットで勇利からどんな衝撃を喰らったのよ…。

 

EDで勇利の髪をヴィクトルが櫛で解いてるのがでてくるけど、ニコ動で観た動画で歌舞伎では髪を梳くのは濡れ場の演出技法と言及されててひっくり返った。愛情表現の演出にも使われると聞いたけど何にしてもそう受け取られても問題はないという意味でEDに挿し込まれてる…。初回視聴時はどんな場面もサービスシーンなんやろ、って(都合のいい消費者として騙されたくなくて)少し疑い半分に視ていたけど、違うんだ、描き手は本気なんだ、本気で二人の間の愛を色んな角度で描いてくるんだ、と気づく。

櫛を入れるのがヴィクトルで、解かされるのが勇利なのも後半にかかればかかるほど納得というか…納得じゃ言い表せないんだよね…

誰にも興味ない二人が、ヴィクトルがこんなに勇利に手を掛けるまで変えていくのは他もでもない勇利なんだよなあ、とか見直しながら思う。

 

 あとこんな意味を知ったら誰でもひっくり返るような演出を堂々に入れてくるところが好きだ。何もおかしくない、当然だと言い切るような本作の構え方が好きだ。

 

だから腐向けの一言で終わらせないでほしい。。難しいのかもしれないけど。。昔腐向けといわれてみるのをやめた自分がいるから、尚言いたい。。。

 

立て続けに2話観ます。