ユーリ!!! on ice をみて【第1話】

ユーリ!!! on ice を観てどうにもこうにも感想を書かずにはいられなくなってブログ作った。

 

2日前の休日、朝ごはんを作っているとき、ふと「そうだ、今余裕があるし気になってたユーリ on iceみながらごはんたべようかな」という気になった。

PCの前にあさごはん置いて、ごはん食べる片手間に画面を眺めようかなと思ってたのに、片手間どころかご飯食べるのもほっぽりだすほど夢中になって食い入るようにみてしまった。

最終話まで一気見して、いろいろな感情に襲われながら初回は全く整理できず、いろんな人の感想や考察を見て、さらにもう一回最終話まで見て、それでも寝ても覚めても冷めやらず… 改めてあふれる感想を整理してまとめておきたい。。

 

ほぼ事前情報なしで観た。

ユーリ on iceって検索掛けたらめちゃくちゃ高評価で、こんなに高いなら…みてみようかなっていう気になった。

腐向けで人気とは聞いててちょっと引っかかっていたところがあったのかも。完全にステレオタイプだけど、腐向けといわれると市場ターゲットを明確に絞られている気がしているのと目的が現金な感じがしてちょっと億劫になるところがあった。でも観たら腐向け…腐向けっていうのもわかるけど世に頒布する腐向けとは全然違うものだった。腐向けっていうのもわかる、けどわたしはこれは腐向けじゃないよ、って言ってみたい。言っておきたい。わたしみたいに億劫になったり食わず嫌いしてる人がもしいたらその人へのセーフガードのためにちゃんと言っておきたい。素晴らしい作品です。腐向けの一言で片付けたくない。でも3周観てやっと誰にでも腐向けじゃないよって言いきれるくらい、理解するのは難しい。作中でミスリードもあるし、こういう愛の形は今日身近じゃないから。

でもなんでわたしが観てきたちょっとしたレビューやコメントは腐向けで片付けられちゃってたんだろう。令和2年になってから4年前の作品を視聴って、旬ジャンルの時にみたかったよ…バカ…ってなった。

 

観れば観るほど勝生勇利さんを好きになった。惹かれてどうしようもない。ヴィクトルがあれだけ惹かれるのもわかる、でもわかるようで全くわからない。うううううううーん!!!!!

一話の感想、視聴しながら書いていきます。

 

 

第1話

冒頭、綺麗なヴィクトルのスケーティングからはじまる。
勇利さんの落ち着いてるけど少し影があるような声色が「この主人公、内向的なのかな」って思わせてくる。もう全話観てるから言えることだけど、最初から視聴者にドミスリードかましてくる。これこの後も続くけどわたしは正直めっちゃくちゃ思いっきり騙された。勝生勇利…あなたって……

ネットに散見される勇利さんの信用ならない語り部の肩書、正直メッチャ面白い。まさか自信ない主人公の狭い狭すぎる視界に視聴者を留めて世界を歪んで見せるなんて、そんな騙され方をされるなんて思わないやんか。信用ならない語り部だってことに気づいてさらに勇利さんのことを好きになったっけ。彼の観てる世界がどれだけ上で厳しいものか、彼の観てる地獄ありきの歪んだ視界、でも真っ直ぐ頑固に歩き続ける姿、本当に惹かれる主人公です。

わたしも上の方で戦うスポーツに励んでいた時期があったのでわかる部分がある。上には上がいるので、下から見て上の方でも、その位置に属している選手はめちゃくちゃ自分のこと卑下するし、でも自信はメチャクチャあって、誰にも文句言わせないし、努力も絶対に怠らない。自分を責めていいのは自分だけなんだよね。同じことを勇利さんにも感じた。だって誰に怒られたり指摘されてもまるで聞いてなかったり吠えてるし。トップアスリートの芯が丁寧に描写されていて感動したな。

そう思うと自信がないって勇利さんのプロフィールは相当ミスリードだと思うんだよな。技術には自信があるし努力にも自信があるし傲慢さも結構な頻度でみられるし相当自信家な方だとも感じた。繊細でもないじゃろ!自信がないっていうか、自分が描く理想に追い詰められてしまうタイプなんだな、って思った。敵は自分なんだよな。自尊心が高い勇利さんだから自尊心に負けてしまう時がある、そんな風にみえた。

 

これ、まだ開始して1:53しか再生してないのにここまで書いててヤバイ。

 

ヴィクトルさん、この冒頭といいキザタイプのイケメンキャラクターだと思ってた。だからこそ自然な姿がとttっても映えていいんだよな…。

 

「最下位に沈んだ勝生、今期で引退か、ですって」

って淡々と読み上げる勇利、全然落ち込んでなくない?チェレスティーノも「ニュースなんて読んでないで、さっさと帰るぞ!」って言ってるけど普通コーチが落ち込んでる選手にそんな声かけしないよね…。ニュースなんて読んでないで、ってところから割と能天気に会場をぽやぽや歩いてたのかな、とか思う。じゃないとさっさと帰ろなんて言わないよね。見るに堪えないほど落ち込んでなく、信じられないくらい淡々飄々としてたんじゃないの?って何回観ても思う。

でもこの淡々と読み上げる感じが凄く好きだった。「ですって」って完全に他人事。勇利さんは自分を客観視どころか3歩くらい引いて別の窓から自分のことを他人のように眺めてるようにしゃべる時がある。正直わたしだったら最下位凹み過ぎてニュースとか試合終わった後絶対見れない。だからこれを見て勇利さんはメチャクチャメンタル強いんじゃないの?他人の評価なんてどうでもいいから堪えないんじゃないの?って思った。感情が冷えていて怖いけどそういう強いトップアスリートがめちゃくちゃ好きだしそういう人は強いから、惹かれた。勇利さんの自信のなさが理解できていない。

勇利の眼鏡が角度で曇るからもしかして泣いてる?みたいな印象に追われるけど、直前の顔といい真顔で飄々としてるんだよね…。直後のチェレスティーノの「ユーリ!」は呆れ半分。こういう感じ結構いつもなんだろうな。

 

特別強化選手、って公式HP見せた紹介入るけどここで疑問を持っておくべきだった…。日本の男子特別強化選手が勇利1人て、それ勇利一強時代じゃないか。凄まじい実績の画面を映し出されているのに、明るいトーンで蔑んだモノローグを入れられるとうっかり勘違いしちゃう。弱小特別強化選手なのかな?弱小特別強化選手ってなんだよ。そんなのいねーよ………

あと試合中に泣かないことって堂々と公式HPに書けちゃう23歳よくわからない。恥とか情けとかなくて勇利にとっては当然のように目標として改善したい第一項なんだろうな、と思った。

いつも応援ありがとうございますってコメントに書いてるくらいだし本当にいつもファンがいて応援されているタイプの選手なんだろうな… これも気づかなかったけどさ…

プロフィール写真が眉毛への字口もへの字に結んでて全然戦ってる感じじゃない。これもわかりやすいくらい差分付けててずるい… でも氷上の上だとあんなに変わるって実際のスケーティングみたらギャップで落ちそう。勇利のファンはそういうとこでみんな落ちていってるんだと思う。yes,わたしも

 

この後でトイレで泣くシーンあるけど、「まあ、全部自分のせいなんだけど」ってモノローグにもあるようにやっぱり自分に勝てないことが彼にとって一番辛くて鬼門なんじゃないかなあと思う。ニュースで引退とか他人にどう酷評されてもどうでもいいけど、自分がメンタル崩したとかそういう自分をどうにも解消できなくて負けたってことが一番つらいんだろうな。こんな泣かれるとめっちゃメンタル弱い選手なのかなって視てる側は思っちゃうよ~~~~けど大事にしてた実家の犬亡くなったりしたらそりゃキツすぎて涙もこぼすわ。今回に限ってなんでそんな運悪いのってどうにもならないやりきれなさを感じたりするわ。

 

ユーリがわざわざトイレのドア蹴って恫喝してくるけど、「さっさと引退しろ!」まで言われてるのに当の勇利はまtttttったく響いてなくて、これは初回でもびびった。ちょっと慄いた。初回はトイレで大泣きするくらいの自信のない選手なら他人に面と向かって言われたらさらにメンタルぼろぼろになるんじゃ…?泣き崩れる…? と思ったらあれあんた…聞いてた?見てた?ってくらい動じない。他人にどういわれようとout of 眼中なんだな…って今見直して思う。勇利がユーリの名前と顔をかろうじて覚えてたのも少し驚く。ヴィクトルのリンクメイトだからヴィクトルのSNSに登場するから、とかかね。

その点ユーリは(無意識下かもしれないけど)闘争心を燃やさせたくてわざわざトイレまでつけて吠えに来たのに勇利が何もユーリの思惑通りになってなくてウケる。この言い手と受け手のアンバランスさも初回は腑に落ちなくて続きを見たい、ってなったっけ。

 

てか最終話みてるので言えるけれども、普通気になった選手でもトイレまでつけんやろ… だからこそユーリにとって勇利は本当に輝いて見えた選手だったのかなと思う。まだまだ滑ってほしいとか、もっとちゃんと良いスケートやって俺に見せてくれよとか、そういう衝動的な欲求が勇利に対して生まれる程の衝撃があったんだな、と

ジャンプ失敗してるのに人にそこまで思わせるスケーティングってどんなだよ。凄く見てみたい。ユーリを魅了させるステップができる勇利、やはり生まれ持った才能を持つ天才なんだなと見返して思う。ミスリードも含め初回は全然そんなこと気づけなかったな…

 

4分半しか見てないのに3700字書いててまじでやべえなと思う。

 

ヴィクトルが通りすがってユーリに「今回のフリーだけど、ステップシークエンスがもう少し…」って言ってるの、最終話観た後で見返すとあああ… ってなる。ユーリはステップシークエンスが苦手だったから猶更勇利に惹かれたんだ、とかちゃんとこういう付箋を第一話から丁寧に置いて行っているのが本当に凄いし震える。この時の勇利に流れるユーリの目線もそう。

ヴィクトルよりユーリの方が先に勇利に目を惹かれていたんだよな。良さに気づいてた。ユーリが素直じゃなさすぎて視聴者はミスリード堂々に喰らうけど。…こんな構成、見直さないとわかんない丁寧な描写、震えるわ…

 

ヴィクトルが勇利に「記念写真?いいよ」って言うけど明らかに首から下げてるカードで選手かそうでないかは明白だし、ヴィクトルもファンとかと間違える訳ない。でも初回視聴時は「ファンと間違われたから勇利はショックを受けたのかな?」って思っちゃった。直後の勇利のモノローグにもあるように「ずっと憧れてた人とやっと対等な立場で会えるって少しでも思ってた自分がバカだった」ってあるように、1位と6位じゃ格差がありすぎて隣に並ぶにも至らない人間だ、って思ったんやろな。ヴィクトルが勇利の戦績なんて何も気に留めてない風だからこそ、クソって無視しちゃう気持ちもわかる。見直すとショックっていうか勇利の意地とか自尊心が出ちゃってる感じがある。

スリードうますぎてつらい。人は簡単に先入観にとらわれる。技法なのでそれが良いとか悪いとかいう話じゃない。

 

勇利が無視して去ってく時に勇利をチラ見するユーリが面白い。ずっと勇利の存在を気にしててウケる。

 

 

谷津駅で口々に名前を当てられ噂される勇利の知名度ったらない。けど勇利のメンタル状態も響いてかネガティブワードしか聴こえてこないからなんかこれもミスリード喰らう。握手も平然と求められるしマジで有名なトップアスリートなんだよね、この人…。

「地元出身ってだけで応援してくれた」っていうけど、地元出身だとしても応援してくれるのは凄いことだよ。けど、それが選手側が必ず地元の皆や日本の皆に対して愛を感じたり感謝を感じたりすることかっていうとまちまちだよね。後の話で出てくる「地元に対する微妙な気持ち」ってあー…わかるよ、わかる、ってなった。勇利は本当に感情の持ち方が生身の人間らしくて好きなんだよなあ。

 

このアニメ漫画みたいな描き文字のオノマトペが出てきて面白い。ネームを原案としてるからなんだろうな、特徴的。わかりやすくていいなと思う。

 

そいやこの中継でヴィクトルが代々木第一体育館に入ってくとこ映されてるけど、この時ヴィクトル日本来てたんやな。てことはここで勇利の居場所の情報を聴いてたりしたのかな。

 

デトロイト留学してたから勇利はめちゃくちゃ英語が堪能なんですよね…かっこいい。

 

見直してても温泉のお食事処らしきところで中継のヴィクトルを眺めてる肥えた勇利はものすごい凡人に見える。凄まじいフィルター。この人昨年GPF6位だよ…。太ってても滑ってたっていうから筋肉は落ちてないんだろうなと思うけど、作画でめちゃくちゃ騙されちゃうな…。

 

優子さんのこともめっちゃうまくて憧れっていうけど、勇利にとったら好きな人間(興味のある人間)はみんな憧れの対象なのかもしれないな。回想含めてどうみたって勇利の方が小学生くらいから断トツ勝ち上がって実績残してたわけだし。

 

小学生くらいで勇利がJAPAN(日本代表)ジャージ着てるとこで初めてヴィクトルにお目にかかる描写が入るけど、ヴィクトルへの憧れなしで自力でJAPANジャージ着れる実力があるってことでしょ。凄まじい才能でしょ… わたしのやってたスポーツは県の名前背負ってるユニフォーム着てるだけでもめちゃくちゃ皆の憧れで、持ってる人が引退するときはもうユニフォームやジャージの争奪戦だった。全日本で1-3位に普通にいる強いジュニア選手ってことだよね。やばすぎる
代表ユニフォームは県代表、地方代表、で最後に国代表(JAPANジャージ)だったけど…考えてみればえげつない。同世代とはいえJAPANジャージ着てる子がいたら正直憧れすぎて絶対喋りかけられないな。こっそりSNSアカウント検索しちゃうしアップとか試合も見に行っちゃうわ。勇利、小さいころからスケーター界隈ではめちゃくちゃ有名だったんだろうな。

あまりにも近すぎるリンクメイト(優子、西郡)の描写しかないから面食らうけど、自分の当時の記憶も含めて見直してみたらああ…そうだよね…ヤバイじゃん… になった。

 

普通に、才能あって努力ができて環境もあって世界で戦える選手なんだよな。この勝生勇利、語り手信用ならなすぎる。君のみている世界はあまりにも上の世界の話すぎる。というかヴィクトルの位置しか見えてないよね。。。

 

あとずーーっとmiznoきててかわいい。mizunoいいよね。愛用してるスポーツブランドでその選手の趣向とかちょっとわかる傾向にあると思うんだけど、勇利はまさにmizunoって感じでよい。何言ってるかわからないかもしれない。

mizunoの製品は青色や水色がとてもいいんです。色味が勇利にとても合っていてよい。

 

中継で滑り踊るヴィクトルマジ美しい。

でも氷上の勇利はギャップも相まってめちゃくちゃ格好よく見える。ずるすぎる。七分袖なのに黒手袋しているのがいい。わたしが現役のときにこのユニフォームほしかったな……。

アイスキャッスルはせつは無音なのになんで優子さんは「これって…」ってわかるんや。それだけ氷上に立っただけで勇利がヴィクトルを体現できるってことか。

 

4回転の描写が全部ヴィクトルになってるので勇利が飛んでるのは映らないんだけど、完コピしてるから全部飛んでるんだよね…。これも後から気づくこと。本番じゃなきゃ、4回転何本も飛べちゃうんだ、って後から知らされる。

 

「落ち込んでるのにも飽きちゃってさ」

本作の勇利の言葉で好きなものの一つ。落ち込むのに飽きてしまう勇利がやはり客観的で自分をどこか他人に見ているようで好きです。落ち込んでいる状態に全く没入しないところがいい。本当にメンタル弱点の人間だったら「あーあ、落ち込んでるのにも飽きたわ」ってならないよなあ。これもトップアスリートらしい性格だなと思う。さっぱりしてる。ガラスのハート、砕けやすいのかもしれないけど替えが沢山あるというか、砕けても知らぬ間に戻ってるみたいな、そういう壊れなさも同時に感じる。

 

 

「ずっと考えてたんだ スケートを好きな気持ち 取り戻したくて」

スケートを好きな気持ちを思い出させてくれるのはスケートを始めたきっかけの優子さんとヴィクトルなんだなあ。と思う。けど優子さんは最初だけ勇利のなかで印象が濃いだけで、あとはもうヴィクトルで一杯になっていくね。。

 

あと子持ち人妻に告白しようとする勇利 わからん!!!気持ちの清算をしたかったの?全然読めない人間です。。

 

「僕は一人で滑っていく そのために何が必要なんだろう」

勇利はこれからも一人で戦っていくことしか考えてないんだなと思う。
これの直前に「俺ら西郡ファミリーはお前をずっと応援してるぞ!」って言われた後にこれをモノローグで言っているから余計に勇利の冷めた決め切った思いみたいなものを感じる。他人にどういわれても何て応援されようと勇利には興味はないし関係なくて、一人で滑っていくのが一番良いと思ってるんだろうな。それはなんでなんだろ。ミナコ先生だってあんなに献身的なのにね。どれにつけても勇利の望みじゃないんだろうな。

 

「絶対にいつかまた…ヴィクトルと同じ氷上で…」

ユーリの4回転サルコウをTVで観た後で「焦るなあ…」って勇利が言ってるから、この時点でユーリに一応感化はされてるんだよね。ヴィクトルの傍にいて勇利ができないジャンプを飛んでいるユーリに。そしてヴィクトルと滑ることを諦めてない。

でも、いま見返してて思ったけど勇利の一番の望みはなんなんだろう。同じ氷上で戦うこと?ヴィクトルを超えてメダルを取ること?そういえば明言してない。。去年のGPFで一応同じ氷上で戦ってるから、ヴィクトルを超えることが勇利の目標なのかな。

(じゃあなんでコーチになってなんて言ったの…!?とか考え始めちゃったので10話あたりでこの辺は考え直します)

 

滑ってみた動画の勇利のサムネめちゃくちゃカッコいい。

 

ヴィクトル、勇利の滑ってみた動画をみて眉間に皺を寄せて考え事をしてるけど何を考えてるんだろ。同じ時間軸だと思って考えるけど、この時ロシアのリンクにはユーリもヤコフもミラもポポもいるのにヴィクトルだけ家にいるみたいに見える。日中みたいだし彼の中で次シーズンはもう滑らない方向にあって休みを取ってるのかな。

バンケットの勇利のダンス、彼の依頼を思い返して動画を見てるんだと思うけど、この眉間に皺を寄せながらハッとした瞬間に"音楽のイマジネーションを雷のようにくらった"って言うのかな。2話かなにかでヴィクトルが「俺なら誰もをびっくりさせる(勇利の)プログラムを作れる、そう確信したんだ」(うろ覚え)って言ってたけど、それがこのハッとする瞬間か。

この動画を見る前からコーチの依頼を思い出しつつ日本に行って勇利のコーチにつくことを割と真剣に考えてたのかな~~~。それに加えてバンケットで(何らかの角度で)恋に落ちたっていうなら、ああそうか、ヴィクトルの動機としては十分か、ってなってしまうんだけど。

恋って難しい。あんまりたやすく頻用するもんでもない。けどバンケットのラストみたら恋に落ちる以外にあんまり使える慣用句がない。好き!が最初にくるようなわかりやすいやつじゃなくて未知の誰かに出逢うことによって電撃が走るような衝撃を受けている情景という感じ。心を射抜かれている顔だよなあ。どの角度からかはさっぱりわからないけど。10話でもっと書きます。。

 

 

ゆーとぴあ かつきにヴィクトルがやってきて、温泉まで駆け込んだ勇利の第一声が「…っ…ヴィクトル…なんでここに…?」なんですが、目の前の情景を一人疑うような細い小声でとても好きです。ギャグ調なら「エーーーッ!」とかいって大声だしてひっくり返るのかな、とか予想してたけど、勇利があまりにも生身の人間らしい反応で好きだった。ギャグ調に寄せず、二人の関係を丁寧に描写するってのは最初から徹底してたんだなあ…。

 

勇利がヴィクトルに言ったのはコーチになって、までだと思ってるけど、ヴィクトルは「そしてGPFで優勝させるぞ♪」まで言う。勇利のダンスや動画を見てGPFで勇利が優勝できる確信を持ってやってきたんだろうな、と思う。自分のシーズンを捨ててまで日本にやってくるヴィクトル、一体バンケットで勇利からどんな衝撃を喰らったのよ…。

 

EDで勇利の髪をヴィクトルが櫛で解いてるのがでてくるけど、ニコ動で観た動画で歌舞伎では髪を梳くのは濡れ場の演出技法と言及されててひっくり返った。愛情表現の演出にも使われると聞いたけど何にしてもそう受け取られても問題はないという意味でEDに挿し込まれてる…。初回視聴時はどんな場面もサービスシーンなんやろ、って(都合のいい消費者として騙されたくなくて)少し疑い半分に視ていたけど、違うんだ、描き手は本気なんだ、本気で二人の間の愛を色んな角度で描いてくるんだ、と気づく。

櫛を入れるのがヴィクトルで、解かされるのが勇利なのも後半にかかればかかるほど納得というか…納得じゃ言い表せないんだよね…

誰にも興味ない二人が、ヴィクトルがこんなに勇利に手を掛けるまで変えていくのは他もでもない勇利なんだよなあ、とか見直しながら思う。

 

 あとこんな意味を知ったら誰でもひっくり返るような演出を堂々に入れてくるところが好きだ。何もおかしくない、当然だと言い切るような本作の構え方が好きだ。

 

だから腐向けの一言で終わらせないでほしい。。難しいのかもしれないけど。。昔腐向けといわれてみるのをやめた自分がいるから、尚言いたい。。。

 

立て続けに2話観ます。