ユーリ!!! on ice をみて【第4話】

第4話

温泉 on iceがおわって、ユーリもロシアに帰り、勇利とヴィクトル二人の練習がはじまる…っていう段階。

勇利練習に寝坊してるけど7:50で普通に早いな…って思う。本当に朝に起きて夜までずっとスケートしてるんだ。

 

「おはよう勇利!俺をここまで待たせるなんて、アエロフロートか勇利くらいだよ☆」

ヴィクトル爽やかだしめちゃくちゃ気にしてない良い人でヨカッタ…。勝生勇利よかったね…。アエロフロートってヴィクトルの友人かと思ったらロシアの航空会社の名前だった。知らなかった。飛行機遅延してると待つもんね。ウケる。

 

この時は勇利が「神様がいてくれるようなシュールさを感じる」って言ってるからまだヴィクトルは神様なんだなー。後半の話の距離感と違いすぎて凄い。ここから自然に二人の距離感を近づけてくる構想や演出も凄い。まったく違和感ないもんね…。

 

4話にして勇利が温泉での全裸のヴィクトルにビビって顔赤らめている。なんで!?温泉 on iceで女性を演じたのがまだ余韻残ってるのかな。にしても全裸で温泉でストレッチするヴィクトル…

あと毎日二人で温泉入ってご飯食べてるんだね、かわいい。

 

TESダメでもPCSで持ち返すって弱々しく勇利言ってるけど、それ凄いことじゃないの!?って毎回なる。比較対象がヴィクトルだから自信なさげになんのかなあ。

 

「勇利は、なんで俺がコーチを引き受けたのかわかってる?」

初見はまtttったく気づかなかった…。一気見しましたしね…。こんな分かりやすい附箋をちゃんと置くの、ほんと震える。あと肌色の構図がパンチありすぎて指の間から画面みてた。

 

「僕が勇利に惹かれたのは音楽さ その体が奏でるようなスケーティングそのものさ」
「それを生かした高難度のプログラムをつくりたい 俺にしかできない そう直感したんだ」

フィギュアスケートに明るくないのでステップシークエンスが音楽に乗るのと乗ってないのの差がわからなかったけど、体が奏でるようなスケーティングといわれるとものすごく魅力的で見てみたくなる。かのヴィクトルにそれを言わせる勇利は言わずもがな凄い演技をしているんだなと理解する。勇利の前コーチはその勇利の長所を生かし切れてなかったのか?でもそれで世界6位いってるしな…

 

「それはSPで立証された!」と言ってたから、そう確信が持てる演技を勇利は温泉 on iceで披露できちゃうレベルにあるんだなーと。。改めて思う。。勇利の自分sageとかミスリードが多くて何度も見てる今でも騙されちゃう。ヤバ

 

チェレスティーノがヴィクトルに「日本でコーチごっこか?いい加減にしてくれよ」と真顔で言う。口調が優しいけど結構辛辣だ。確かにコーチになるにも学びが必要だし、上手い人や実績のある人が必ず良いコーチになれるわけじゃない。コーチ陣からしたらヴィクトルは思い付きのコーチごっこに見えたんだろうな。

でも勇利に必要だったのはコーチ力のあるコーチじゃなくて、唯一無二のヴィクトルだったんだよなあ。だから勝てた。例えコーチごっこと揶揄されてもヴィクトルと勇利の試みを止める人が日本にいなくて良かったなと思う。

 

チェレスティーノのけつあご凄い。

チェレスティーノは「もっと自分を信じるべきだと勇利に言ってきたのだが」というけど、勇利を信じてくれる人が勇利には必要だってことは誰も気づいてなかったんだなあ。自分を信じるには自分を信じてくれる誰かが必要だよね…。勇利は引いて客観的に自分を見るから尚更だと思う。

 

勇利が痩せてからユーリが一切デブとか豚って言わなくなるのがウケる。対象の状態に適切に比例した悪態、罵倒。

 

ヤコフがユーリについて「同世代にライバルがいなくて過信していたところがあったが、日本の勇利勝生との勝負で目が覚めたんだろう」って言及するけど、ユーリが勇利を対抗心燃やしてるのはやっぱヤコフでもわかるくらいあからさまだったんだな。というか、勇利がユーリに並ぶ実力だってのはヤコフも気づいていたのか。

勇利ってやっぱりロシア勢もだけど世界的評価は一定あるんじゃないの?身内や勇利の語り部はもうどうしようもないけど、どの大会でも勇利の実力をけなす人は誰も出てこないしな…。

(評価あるのは明確なのにまだ信頼ならぬ語り手に騙され疑ってる人)

 

この後勇利の控室のシーンに変わるけど、優子からユーリの話をされても全く興味なくてへえそうなんだと空返事してる勇利が印象深い。例えユーリでもロシア帰国後の進退も全然どうでもいいんだよね…。友達できないっていうか必要ないっていうかほとんど関心がないんだろうな、この人、と思う。どんな話もヴィクトルが直結するとあんなに変わるのに。

 

「ヴィクトルは自分で振り付けをし、曲だって新しいものを作り、物語を生み出した。僕も、いつかそんな風にできたらと憧れていたけど」

って勇利がモノローグで言うけど、そんな希望も言えなかったし背中を押してくれる人もいなかったんだなあ。ヴィクトルは自分でプロデュースしようなんて半ば強引かと思ったけど勇利からしたら心の奥底にあった欲求を実現できる他でもない機会で、これもヴィクトルに憧れた勇利の希望だから二人の間でマッチしたんだなーと思う。

 

あと曲を考えてる勇利のメモがおもしろい。

『夜の時に骸骨が踊りだしそうにない。』
『クリスマスにこんな夢を見たくない。』
『白鳥が出なさそう・・・。』

演技するにあたってイメージについて自分の良し悪しとする基準が勇利の中で決まってて、それをもとにきちっと理由付けをして決めてる感がいい。自分がイメージすることと曲が表現することがマッチするかをみてるんだろうな、と思う。あと字がかわいい。

 

ピチットくんめちゃくちゃ有能で優しくて良いヤツ…!って毎回なる。デトロイトではピチットくんがいつも勇利の背中を押してくれたんだろうな。

 

yuri on iceのアレンジ前は僕のどこか勝負弱い人生を表現、っていうけどうそだろ…!?ってなる。強くなきゃそこまでいけないでしょ… たぶん実績の話じゃなくて向き合い方とかメンタル的な方面で曲に落とし込んでるんだと思うけど、本当に勝負弱かったら勝生勇利一強時代なんて来ないしGPFいけないよ!…っていっても、彼の中ではヴィクトルしか視界にないからヴィクトルに勝らなかったら全部勝負弱い、になんのかな。それ、凄い暗示ってか呪いだな。ヴィクトルと比べるがあまり、自尊心をヴィクトルへの憧れに依存するあまり、自信のなさが生まれ育っていったのかな。ヴィクトルへの憧れに出逢う前こそ、無敵だったのかも。わからん。言ってみるだけ。

 

アレンジ前yuri on iceから負けた過去を振り返り"どこを変えればよかったのかな"っていう勇利のモノローグのあと、
ロシアでユーリ指導中のリリア先生の「過去の自分は死にました!何度でも生き返る人が強いのです!」ってつながってるよなあ。勇利は変わって強くなっていくんだ。

 

「なんでそんなに自分を信じられないんだ?例えば、思い出してみるんだ 恋人に愛されたこと…」っていうヴィクトルに対して反射的に「あ"ぁ"?!」って勇利キレるけど、なんでヴィクトルまた同じことを何回も聞くねん。勇利もそんな感じのことを思ってのキレ反応だと思った。前答えたのにね。後ろ向いてるからヴィクトルの表情わからないけど勇利に質問したのを忘れてる?それともわざとまた聞いてる?

いや、違うか。前回は前の恋人は?と聞かれて勇利はノーコメントで…って答えてるから、これってさらっと前回聞けなかった勇利の過去の恋人の有無について聞いてる?

だとしたらヴィクトル……

案の定勇利は反射的にキレてそれを見たヴィクトルは「あ いや…恋人いなかったんだな、勇利は」と納得するわけである。(でもこれ勇利はちゃんと答えてないからヴィクトルが納得しただけで過去の恋人有無の真相は謎だけど)

この時ヴィクトルは勇利の反応にちょっと満足げに笑ってたりすんのかなあ。後ろ姿だから表情は読めない。

 

なんでそんなに勇利の恋愛事情が気になるんだろう。そればっか気にして聞いてる印象がある。恋愛話が好きなタイプのキャラクターかと思いきや全然そんなことはなくて勇利のそればかり質問する意図が別にありそうだ。

(勇利から愛を貰う目的で来てない筈だし、単に好きになった子だから恋愛事情を知りたい、みたいな非常にシンプルな理由だったらどうしよう。どうもしない)

そもそも当のヴィクトルだって20年以上Love放置してるってことは真剣な恋愛や交際なんて全然全くしてないよー☆ってことだよね。

そしてこのやり取りはこの後の海のシーンに続く。

 

 

勇利が冷たくしてもわざと練習場に行かなくても一切咎めず期限を損ねないヴィクトル… それだけ勇利を離したくないと思う意図は…(数行前のシンプルな理由に戻る)

ヴィクトルの意地とか頑固さもありそうだけど。

 

「じゃあ恋人かあ…頑張ってみるか…」「ないないないない!」

これ、さっき恋人の有無を改めて確認してから言ってきてるからヴィクトルずるいよな。意図せず無意識に言い放ってるだけかもしれないけど。わからん。ヴィクトルの本心はこのあたりは全然わからん。

 

「ヴィクトルはヴィクトルでいてほしい」

作中ずっと勇利が望むことなんだよな。でも、神様みたいなヴィクトルとか、勇利の引退を望まないコーチのヴィクトルとか、競技者としてのヴィクトルとかいろいろいて…難しいなと思う でも勇利から見えている多面的なヴィクトルをヴィクトル自身がわかってるからうまくやれてしまうんだよな 最終話付近で書きます…

 

「全部スケートで返すから!」
「OK、手加減はしないよ それが俺の愛だからね」

作中何度も用いられる二人の愛はここから始まってて、まずはヴィクトルのフィギュアスケート指導と、それを勇利が受け入れ成長する(スケートで返す)ことすべて愛だっていう解釈なんだよね。

後半でヴィクトルは「Loveを知らない」って言うけど、知らないまま、他人に与えようと思ってヴィクトルなりに解釈していた最初の愛がこの言葉なんだろうなーと思う。

師弟の指導を愛と形容するところから二人は愛を学んでいくんだなー。うう。

こんな深く考えないで使ったんだろうしこんなことをいちいち言語化してなくても二人であんな懸命に濃密に練習してたらそういう解釈にもなるなと思う。

 

"踏み込んだ分だけ 踏み込んでくれる"

"踏み込むのを怖がってちゃダメだ"

っていう勇利のモノローグがヴィクトルとの関係性を少し詰められたって示してるんだよね。勇利の反射キレシーンからものの数分のシーンなのに関係性が縮まる描写がほんとうにうまいな…と思う。

 

 

ロシアでユーリがリリアに「昨日食べたタラバガニの方がフリーレッグ綺麗だったわよ!」って指導されてるけど、温泉 on ice練習でもヴィクトルが勇利に「フリーレッグ汚いよ!」って指導されてた記憶。暗に二人は結構同じレベルにいることを示してるのかな。

 

 

「わお…何万回目かな?」
「13回目です」
のやり取りで勇利は体力が優れてる選手だってのがわかる。

そしてつむじ~~~~~~~

つむじ押した後反射的に「ゴメン!!」って言ってて、このときから敬語くずしてたのか。ギャグ調もあるけどあんまり自然すぎて気づかなかった。かわいい~ここからどんどん二人の氷が砕けて仲良くなっていく…

 

ヴィクトルのベッドめちゃでかなってて笑う。いつも裸なんやな。

そしてヴィクトルが寝てようがおかまいなしにベッド乗り上げて起こしてデモ聴かせる勇利の描写がますますくだけて仲良くなってるー!って思えて嬉しい。

 

最後に4回転を入れる提案をしたのはヴィクトルからだったんだなあ。ここで4回転を入れてなかったらあのラストはなかったのか。やめとく?と笑うヴィクトルに食い気味でやる!と返す勇利がやる気に満ち溢れてて良い。

 

アレンジ後のYURI on iceのテーマ、「僕の愛について」なんだよね…。

深すぎてウッとなった記憶。勇利の愛は作中どんどん変化して色んな色を持って成長していくから、それに沿ってこのFPの演技や表現も都度変化していくってことでしょ。そうか………ってなった。一体次は、中盤は、最後はどんなになるだろうと、初見もワクワクしたっけ。

 

 

大会のアサインが出たときユーリがシャワールームから出るなり「どこだ…日本の子豚は…どこに出る!」って開口一番言ってて笑った。もしかしてどんな練習中も勇利のことを思い浮かべて絶対倒すと死に物狂いで練習してるんじゃないの?だとしたら凄すぎる闘争心だ。見直してみて、改めてユーリの勇利に対する対抗心は作中ずっと熱く燃えたぎっていたんだと気づいた。

全く眼中になかったのは勇利の方か…。勇利がユーリに関心を持たないから初見はユーリのメラメラと燃える対抗心にまるで気づかなかった。

 

 

三姉妹がやる紙芝居解説といい勇利がやるイラスト解説といいめちゃくちゃわかりやすくて初見でもすぐ理解したっけ。このわかりやすさ凄い。1回みるだけでわかる。すごい。

 

世界からヴィクトルを奪ったってスケートファンに恨まれてたりして…って口々に言われて青ざめる勇利に、そっと肩に腕をかけるヴィクトルが面白い。そしてそれくらいの距離感なのねと見直してる今気づく。

 

南くんについて、回想でるくらい丁寧に三姉妹が説明してるのに一文字も聞いてなくね!?みたいな反応の勇利が相変わらず突き抜けてて良い。

 

勇利がランニングして階段駆け上がっても、上段で待っててくれるヴィクトルがいてくれるんだもんな。憧れだったから、とかそれ以上に自分を信じて一緒に戦ってくれる人がずっとそばにいる、それだけで勇利にとっては凄く嬉しくて価値のあることなんだな、と思う。

 

yuri on ice、めちゃくちゃ良い曲だーーーー。もう聴くたび絶賛しちゃう。最終話観てるからかもしれないけど悲しくないのに胸がきゅーってなって泣けてきちゃう。切なくて琴線に響くような良い曲だなと毎回思う。どうしたらこんな感情に溶けてくるような曲が作れるんだろう。

練習着で前髪を下ろして滑り踊る勇利もとても好きだ。

 

場面が切り替わってロシアで練習するユーリが「俺がこの容姿でいられる時間は短い」という。そんなことを自分でわかっていながら勝利に必要なものとしてプリマであることを望むだなんて儚くて切ない。表現する競技だから青くて若い美しさも武器になるけど…なんて切ないんだろ。

 

"僕たちの競技人生は短い。きっとこれが僕のラストシーズンになる"って勇利が言う。

ラストシーズンになるっていうのはこの時からずっと言ってるのか。そっか…。

ボロボロの脚の描写が辛い。いつまで体が持つかもわからないと勇利が言う。

"だから神様 どうか今だけ ヴィクトルの時間を僕にください"

ラストシーズンを思いのままヴィクトルと一緒に滑り切りたい、がこのときの勇利の望みなのかな。ヴィクトルがいつまでいてくれるかわからないともモノローグで言うから、ある日気分でヴィクトルが消えてしまうかもしれない、なんてことを覚悟しながら神様に祈ってるのかもしれない。

それでも希望を持って滑ってる勇利は、本編冒頭の勇利とは全く別人で、全く別の光を目指して前に進んでるな、と思う。

 

 

CDにYURI on ICEと書き記すところで終わるけど、ほんとうまい…。ああーーーっ、この凄い良い曲にタイトル名が付くんだ…ってちょっと震えた。YURI on ICE、勇利の人生と愛は氷上で全て語られ表現されるものなんだ、ってなるよね。

全話もう見てる人なのに早く続きみたい。